盗塁技術高める“二塁駆け抜け練習” ベース前での減速防止へ…「歩幅だんだん大きく」

盗塁技術高める“二塁駆け抜け練習” ベース前での減速防止へ…「歩幅だんだん大きく」

■プロの韋駄天をサポートした安福一貴氏…走りにもスランプあり「しっかり技術高めて」

 

 盗塁王4回を誇った片岡保幸氏(現ジャイアンツ U15 ジュニアユース監督)ら数多くのトップアスリートをサポートしてきた、プロトレーナーの安福一貴氏。「TURNING POINT」では、東京都内で活動する中学軟式チームへの直接指導に密着。今回は盗塁成功の3大要素(スタート、スプリント、スライディング)のうち、スプリントにスポットを当て、スタートから中間疾走までに、どうスピードに乗るかに着目する。

 

【全野手必見】プロトレーナーが球児に直接指導 盗塁成功確率を高める「スピードの乗り方」

 

 まず「スタートの瞬間に体が起きてしまわないように、一番低い姿勢で走り始めてほしい」と安福氏。そして「スタートしてから5歩目までは、視線は下へ向けて、小刻みにステップを踏む。6歩目から前を向き、歩幅をだんだん大きくしていくイメージで」とアドバイスする。

 

 指導では選手たちを一塁ベースに集め、1人1人、二塁へ向かって走らせるが、最初は「一切減速せずに二塁ベースを駆け抜けて。タイミングが合わなかったら、二塁ベースを踏まなくても構わない」と指示。

 

 もちろん実戦では、二塁ベースを真っすぐ駆け抜けることはない。なぜ駆け抜ける練習が必要なのか。

 

「ベース前で減速する癖がついてしまうと、(試合で)スライディング前にも必ず減速します。スライディングの距離が長くなるほど、摩擦係数が上がってスピードが落ち、アウトになる可能性が高くなるので、なるべくベースの近くで滑らなければならないのですが、近くで滑るのは怖いので、より減速したくなります。だから、こういった練習で“減速しない努力”をしなければならないのです」

 

 また、疾走中にスピードに乗るための秘訣も伝授。中学時代に野球部、高校時代には陸上部に所属していた安福氏は、自己最高タイムが出る時に、どのような感覚に陥るかも語っている。

 

 野球界には「守備と走塁にスランプはない」という“格言”があるが、安福氏は「なぜか野球界だけで言われていることです。よくわからない。もちろん、ランニングにもスランプはあります」ときっぱり否定。「走りも技術ですから、しっかり高めてほしい」と強調した。

 

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