守備に役立つ目・心・体の「一体化」 名遊撃手が実践…運動能力高めるトレーニング
■NPB3球団で活躍…大引啓次さんが実践したコーディネーショントレーニング
守備力を向上させるには、どんな練習が効果的だろうか。ノックを打ってもらって捕球を繰り返すことなどももちろんだが、運動能力を向上させるコーディネーショントレーニングも重要になってくる。プロ野球で活躍した名手が、動画でトレーニング方法を伝授している。
オリックス、日本ハム、ヤクルトのNPB3球団に在籍した大引啓次氏は、主に遊撃手として通算1288試合に出場した名手。今回教えてくれたコーディネーショントレーニングは目・心・体を一つにリンクさせて運動神経を高めるトレーニングだ。
【内野手必見】運動能力を高めて守備力アップ 元プロの名手が実践したコーディネーショントレーニング
やり方は簡単。ボールを2球持ったパートナーと向かい合い、同時にトスしてもらう。これを右手、左手それぞれでキャッチする。一点だけ見るのではなく、周辺視も交えながらキャッチするよう心掛ける。慣れてきたら、ボールをクロスで投げてもらったり、高低を右と左で変えたりしながら行うことを勧めている。
さらに“バランス”を取り入れる。片方の足を上げた状態で同じトレーニングを繰り返すのだ。「不安定なところでも、心と体が一致できるようにやってみましょう。バランスを取りながら、やっていることと考えていることがリンクするようにしてください」と助言を送る。
例えば、高いボールを捕ろうとすると目線が上を向き、体も不安定になってしまう。目線が上に行っても心と体は下に落ち着いている状態を保つことで「安定に繋がります」と語っている。
バランスボードなど足場が不安定な場所で片足で立って捕球すれば、難易度は一層高まる。「はじめはぐらついたりジャッグルしたりするかもしれませんが、それで結構だと思います」。
不安定な場所でも自分の重心がすっと決まると、スムーズな動きに繋がり、野球力の向上にも繋がっていくという。大引氏も実践していたというコーディネーショントレーニング。守備力向上へ大いに役立ちそうだ。
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