打球に角度がつかないNGスイングとは? 飛距離向上へ…低学年にお勧め「米国式ドリル」

打球に角度がつかないNGスイングとは? 飛距離向上へ…低学年にお勧め「米国式ドリル」

■野球スキルコーチ・菊池タクト氏が紹介…3か月目は「打球角度」をチェック

 

 野球スキルコーチの菊池タクト氏が、小学校低学年向けに3カ月で打撃が変わる「米国式スキルアップドリル」を紹介していくシリーズ。1か月目は片手ずつ、手首を返さないティー打撃でミート力を上げ、2か月目は両手でのティー打撃でスイング軌道を確認した。

 

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 そして3か月はより実践的に、目標とする飛距離を提示し、1、2か月目で学んだスイング軌道を確認しながら打球に角度をつけて打ち込んでいく。まずは、2か月目までと同様にバットを極端に短く握り、スクエアスタンスをとって、下半身を使わずに体の回転を利用してティー打撃を行う。

 

 最重視すべきは、これまで同様「スイング軌道」だ。「グリップが高い位置を保つことによって、バットの芯を長く、センター方向に向けて通すことができます。ここでボールを捉えることで、少し上向きの打球角度を取って飛距離を伸ばしていくのが目標です」

 

 

 具体的には15~20メートルの飛距離が目安。ちょうど、内野手の頭を越していく打球のイメージだ。バットは、2か月目までと同様にインパクト時で止めても、片手を離してフォロースルーをとっても、どちらでも良い。打ち終えた時に「グリップアップ」がきちんとできているかが大切なポイントで、菊池氏は、打球に角度がつかずにゴロに終わってしまうNG例も解説してくれる。

 

 そこで手応えをつかんだら、次はフリーバッティングだ。バットを持つ長さもスタンスも自由に打って良いが、ここまで取り組んできたスイング軌道をきちんと意識する。ここでも菊池氏はNGのフォロースルーの特徴を解説する。

 

「小学校低学年のうちにスイング軌道を整えるのが、バッティングの第一歩」と菊池氏。低学年では上半身の動きを分割して習得してきたが、高学年編ではいよいよ、野球に大切な下半身を使ったバッティングの習得を目指していく。

 

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