打撃感覚は「ラーメンの味の好み」と同じ!? 一流打者の技術を紐解く“2枚のチャート”
■MTXアカデミー・木村匡宏氏が通算1526安打の坂口智隆氏の感覚に迫るシリーズ
一流選手の技術の“見える化”をテーマに、独自メソッド「コネクティング」で多くのアスリートを支援するMTXアカデミーの木村匡宏氏が、通算1526安打の坂口智隆氏(元オリックスほか)の打撃技術の“感覚”に迫る特別企画。今回の動画では、坂口氏の打撃でのルーティンに迫っている。
【全打者必見】プロトレーナーが徹底分析…元オリ・坂口氏が練習から意識した“打球方向”
「ラーメンは何味が好きですか? 麺はどんなタイプが好きですか?」。そう質問された時、答えは千差万別だろう。昔ながらの醤油味で、コシのある細麺が好きという人もいれば、濃厚なとんこつ味でバリカタ麺が好きという人もいる。木村氏に同じ質問をされた坂口氏の好みは動画で確認してほしいが、この答えの違いこそ、打撃感覚のフィーリングの違いと同じなのだという。
「どんな味のラーメンが好きか、それは(人それぞれで)入れ替えることはできない。これが、体の感覚にも同じように働いています。腕や足から入ってくる情報が、人によって違うんです」
そこで木村氏が取り出すのが2枚の紙。関節がどんなはまり方をするのかを見る「コネクトチャート」と、それらをどのように動かすと気持ちいいのかを見る「キネティックチャート」。木村氏いわく、坂口氏は「これはエエな」「これはチャウな」と自分に合う・合わないをキッパリ選別できるタイプだそうだが、そうした技術的感覚を、2枚の紙をもとに可視化していくわけだ。
木村氏はそこから、坂口氏がどのような打撃を理想としていたのかをまず聞き込んでいくが、グリップの握り方、打球方向への意識など、一流打者が語る言葉は実に聞きどころだ。「試合前の練習はウオームアップに近いですね。そこ(狙っている打球方向)に打つことで調整できるし、ニッチもサッチもいかない時は、(打球が)とんでもない方向に行く」と坂口氏は語る。長いシーズンを戦うプロにとって、調子の良し悪しがわかる“軸”を自分で持っていることは大きいし、それはアマチュア選手にとっても同じだろう。
では、そうした調子のズレはなぜ引き起こされるのか。いい感覚の時はなぜ調子がいいのか。2枚の紙を元に、どんなものが浮かび上がってくるのか、続編も楽しみだ。
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