足が速くなるスプリントドリルの集大成 “8割程度”の疾走で確認したい「動作への意識」

足が速くなるスプリントドリルの集大成 “8割程度”の疾走で確認したい「動作への意識」

◼️盗塁王も指導した安福一貴コーチがアドバイス…各ドリルの動きをつなげる“流し”

 

 4年連続盗塁王に輝いた片岡保幸氏(元西武、巨人)ら名選手をサポートしてきたプロトレーナーの安福一貴氏が、東京都内で活動する中学軟式チームに、独自の盗塁成功率上昇メソッド「塁間マネジメント」を指導する動画シリーズ。

 

【全選手必見】盗塁王指導のコーチが直接アドバイス 足が速くなる「スプリントドリル」の集大成

 

 同マネジメントにおける最重要パートとなる「スプリントドリル」を実践する4回目は、「走りの技術を刷り込む」をテーマに、これまで行ってきたドリルの動きを結びつけていく。

 

「ここからは一気に、塁間マネジメントの本質的なところに入っていきます」と冒頭に語った安福氏。まず実施したのは、ウィンドスプリントだ。陸上競技の練習でよく行われる、「流し」とも呼ばれるもので、その名の通り、全力ではなく8割程度の力で“流す”イメージで40~50メートルを疾走する。

 

 

 では、なぜ“8割”で走るメニューを入れるのか。安福氏は、「技術のトレーニングであって、フィジカルトレーニングではないから」と明快に答える。

 

 確かに、全力では、自分がどう体を動かしているのか意識を向けにくい。これまで学んできた「トロッティング」や「ニーアップステップ」などの動きや、骨盤の位置、腕の振りなどを、スピードを落としてでも“結びつける”ことが大切なのだ。

 

 とはいえ、この8割という力加減が実は難しい。「(選手たちは)どうしてもスピードを上げたくなってしまう。そこのコントロールは、指導者が注意しなければいけないところ」とポイントに挙げる。

 

 さらにドリルは、20メートルほどを疾走する「コントロールスプリント」、横の動きを入れた「サイドスタートステップシークエンス」と移っていく。具体的な実施方法は動画で確認してほしいが、「普段の練習の中に、ゲーム性を持たせて取り入れるのも強化に繋がる」と安福氏。次は、いよいよ本格的な盗塁技術へ。着実に技術を学んできた選手たちが、どんな動きを見せてくれるのかも注目だ。

 

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