少年野球の“親コーチ”に周りが不満のワケ… 全国V2監督「ユニホーム着るのやめるべき」

少年野球の“親コーチ”に周りが不満のワケ… 全国V2監督「ユニホーム着るのやめるべき」

■辻正人監督と年中夢球氏の特別対談…テーマは「親指導者のあり方」

 

 少年野球界において、当たり前のようによくあるのが、親が指導者になるケースだ。自分の子どもをチームに抱えつつ、監督やコーチの立場になって熱心に取り組んでいるのがほとんどだが、その一方で問題点がないわけではない。

 

【全指導者必見】名監督&名講演家が経験を基に提言 “親コーチ”のあるべき姿

 

 日本一い2度輝き、甲子園球児を輩出している滋賀・多賀少年野球クラブの辻正人監督と、選手、保護者、指導者をメンタル面でサポートしている野球講演家の年中夢球氏の特別対談。今回のテーマは、その「親コーチのあり方」だ。

 

「息子のチームでは代々、低学年チームのキャプテンのお父さんがそのチームの監督を務めることになっていて、現在の監督は自分の息子をあからさまに特別扱いしたり、時には手を上げて叱ったりします。他の子の親は不満を募らせています」。ある保護者から寄せられたこの悩みに、辻監督と年中夢球氏は率直な意見を述べている。

 

 年中夢球氏は「耳が痛い話ですね。辻監督もそうだと思うんですけど」と、まずは苦笑い。続けて「長男の時ってやっぱり、僕も正直、チームがたるんでいたら自分の子どもを怒ればいいくらいの感覚でやっていました」と明かす。当時の監督から「それは“ひいき”だよ」と指摘され「自分の子どもだけ厳しくやるのも、見つめ直さなきゃいけないと長男の時に学びました」と話した。

 

 これを受けて辻監督も「確かに自分の息子には特に厳しかったですね。でも、お前は俺の息子やからしゃあない、って言って……」と自身の経験談を口にする。多賀少年野球クラブで親コーチは過去にはいたが、現在はいないという。「指導はしてくれていいんですよ。ただ、ユニホームを着てもらったり(して指導)するのをやめたほうがいい」。

 

 この辻監督の考えに年中夢球氏も同調。その上で、保護者監督のチームに向けて「たぶん昔から続いていることでしょうし、それでいいならいいですけど、どっかでただ昔からあるというだけなら、1回変えてみたらどうですか」と提案している。

 

 辻監督も年中夢球氏も、かつて自身が親コーチであったにもかかわらず、なぜ、そう考えるのか。なぜ、そこまで言えるのか。対談の中で、理由もきっちり明かされている。同じ悩みを持つ人はもちろん、少年野球に携わる人たちにとっても2人の答えはとても参考になるはずだ。

 

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