米国野球の楽しさの根源とは? 守れば「あとは自由」…多様性束ねる“3つの規則”
■米国コーチ留学を経てソフトバンク復帰…倉野信次コーチ「日本より細かい」
メジャーリーグ中継などを見てわかるように、米国の選手は本当に楽しそうにプレーする。ただ、その楽しさの中にも明確な規則が存在するという。2年間の米国コーチ留学を経て、今季から古巣のソフトバンクコーチに復帰した倉野信次氏が、米国野球にある「3つのルール」を説明している。
【全野球人必見】チーム練習改善のヒントに…多様な米球界を束ねる「絶対守るべき」3規則
まず1つ目は「ルールの中でノビノビ」。倉野さん自身、米国に対して「自由」のイメージを持っていたが、いざ留学してみると「日本よりも細かなルールがたくさんあった」という。
「アメリカはいろんな国からの選手が集まっていて、それぞれ文化や価値観も違うので、ルールを決めないと“無法地帯”になってしまう。だから、“このルールだけは絶対守りなさい。それ以外は自由にやってくださいね”という考え方が本当に素晴らしいなと思いました」
2つ目は「トライ&エラー」。日本では、何か新しいことに挑戦する際、デメリットやリスクを考えがちだが、米国では「トライ」と「エラー」は1セット。指導者もバックアップを惜しまないため、選手は挑戦と失敗を繰り返しながらどんどん進化していく。
そして3つ目は……。そこは動画内で確認してほしいが、これが「試合を楽しむ」気持ちを左右するポイントにもなる。「決して日本の練習のやり方が悪いと言っているわけではありません」と倉野氏は語るが、練習をする目的とは何なのかを再確認する上でも参考になるのではないだろうか。
日本と米国。両国のコーチングを学んできた倉野さんだからこそ、その言葉には説得力がある。それぞれの良い点を取り入れ、選手が集中できる環境を作るのも、指導者の役割だ。
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