名コーチが異国で経験した“挫折” 2週間会話なし…どん底を脱した「4つの習慣」
■鷹に3年ぶりコーチ復帰…倉野信次が“米国研修”で経験した挫折
かつてホークスで投手として活躍した倉野信次氏はコーチとしても辣腕を振るい、今季3年ぶりに古巣へ復帰。1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)として、小久保裕紀監督を支える。この2年間は米国で“武者修行”。渡米当初は挫折も味わったが、その経験がコーチングにおいて大きな財産になったという。動画で当時の苦しかった日々や、その中から得た収穫を語っている。
【指導者必見】鷹・倉野コーチが激白…米修行で経験した挫折&得た財産
倉野氏は2009年から2021年までホークスのコーチを務め、投手育成に力を注いだ。2022年に渡米してレンジャーズ傘下マイナーでコーチ研修、昨年はマイナー投手育成コーチを務めたが、当初は苦労した。単身での渡米。英語も分からず、グラウンドの片隅でただ立っている日々が続いた。
ミーティング開始の午前7時から練習終了の午後5時まで「誰とも話せない時期が2週間続きました」と振り返る。モチベーションも落ち、英語を勉強する気力も湧かない。「こんなはずではなかったという後悔を感じて、落ち込んでいました」と語っている。
そんな“どん底”前を向けたのには、2つの要素があったそうだ。気持ちを立て直した倉野氏は、自身が毎日つけていた日記の表紙にやるべきことを4点書き出して、それらを毎日実践した。すると相手の見る目も変わってきたという。
「段々僕を認識し始めて、距離が近くなって会話が生まれた。下手でもいいから話してみようという勇気が出てきた」と実感を込めて話す。こうした経験から多くを学んだといい、褒められることの喜び、モチベーションが上がることを実感した。
指導者のトップから一転、“見習い”として得たことは「今後のコーチングの財産になると思いました」と倉野氏。進化を求める倉野氏の姿勢は、多くの指導者の参考になりそうだ。
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