捕球から送球までがスムーズに GG賞4度の名外野手が実演…“超実用的”ゴロの捌き方
■GG賞4度獲得…坂口智隆氏が徹底解説する打球へのチャージのかけ方
オリックス、ヤクルトで20年間プレーし、2008年から4年連続でゴールデン・グラブ賞に輝いた外野守備の名手・坂口智隆氏。TURNING POINTでも、その技術を惜しみなく披露しているが、今回の動画で深掘りするのは、捕球ミスを防ぎ、スムーズな送球につなげるための「ゴロの捌き方」だ。
【全外野手必見】GG賞4度の坂口智隆氏が実演 打球へのアプローチで失敗しないコツ
これまでも、一般的な指導セオリーとは一味違う、元プロならではの実用的技術を披露してきたが、今回のゴロ捌きについてもしかり。右投げの野手の場合、打球を自身の左側(捕球する左腕側)に置くイメージでチャージをかけるものだが、坂口氏が示すのは逆だ。右側に置いてチャージをかけ、捕球する際に「自分の体の真ん中にもってくる」イメージで捕るという。
一般的指導とは異なるが、そうすべき理由は実に明快。まず、左側に打球を置くイメージでチャージをかけると、捕球の際に左腕を後ろに引く動作が大きくなるため、バランスを崩しやすい上に、外野手として最もやってはいけない“痛恨の後逸”の恐れがあること。
逆に、打球を右側から真ん中にもってくるイメージでチャージをかければ、捕球の際に打球が「体の中」にあるため、イレギュラーが起こっても体のどこかに当たり、後逸を防ぐことができる。
そして、何よりも次の送球動作への移行がスムーズになることだ。左腕を引く動作が大きくなると、ボールを握り変える動作にも、当然時間がかかるが、坂口氏が示す方法であれば、動きのロスが減るため、「構えに入るまでが早くなるし、体(の動き)なりに収まってくれる。バックホームもそれで十分に届きます」。
動画では坂口氏がモデル役と共に、白線上で動き方を示してくれるので、とても理解しやすい。実際の試合でも「上手い人は、右足だけ(打球に対する真っすぐの)ラインを踏んでいるように見えますよ」と坂口氏。モデル役も「勉強になりますね!」と思わず口にする一流の技術を、ぜひ学んでほしい。
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