3冠王&名捕手も実践 元Gスコアラー提唱…上・下半身の動きを合わせるティー打撃
■三井康浩氏が解説…落合博満&阿部慎之助も行ったティー打撃の方法
長年、巨人のスコアラーを務め、松井秀喜氏や高橋由伸氏ら数々の名打者たちをサポートしてきた三井康浩氏。今回の動画で紹介するのは、通算2371安打、510本塁打、3度の3冠王を獲得した落合博満氏や、通算2132安打、406本塁打を放った強打の捕手、阿部慎之助氏(現巨人監督)らが取り組んできたティー打撃の方法だ。
投げ手は打者の真横に立ち、打者の体の中心線に向けてトス。打ち手は、体の正面で“ボールをつかまえる”イメージで打つ、というもの。三井氏によると、阿部氏と落合氏とでは、このティー打撃の目的はやや違っていたという。
【全打者必見】「開きが早い」「腕が遅れる」悩み解決 巨人の強打者たちも取り組んだティー打撃のメソッド
「阿部選手は、体の開きが早くなってしまうことでバッティングが崩れていた。開きを極限まで抑えるために、この練習をしていました。落合選手は、ボールを“手でつかまえる”という意識が強い選手でした。下半身を意識せず、手でつかまえられるようにする練習でした」
つまり、このティー打撃は、上半身・下半身の動きを合わせ、「体の開きが早い」「腕が遅れてバットが出てこない」という課題を解決するのに有効ということになる。
前からのトスだと上半身が突っ込んでボールを迎えに行ってしまい、後ろからのトスだと下半身が先に回って、腕が遅れてしまうという場合もある。だが、この真横から体の真っ正面にボールを上げる方法であれば、“我慢”をしなければボールをとらえられない。
三井氏がTURNING POINTで紹介してきたように、ティー打撃のやり方は様々あるが、自身の改善点に応じてバリエーションを知っておくことは、今後壁にぶつかった際にもためになるだろう。
この真横からのティー打撃を行う際、打者がどの筋肉を意識するか、どういう体勢で行うか、モデル役で見本を示しながら三井氏が解説してくれる。落合氏や阿部氏ら、稀代の強打者たちも同じようにバッティングの悩みを抱え、汗をかいてきたことを思えば、「自分も頑張ろう」と練習にもきっと気持ちが入るはずだ。
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