天才打者も日々「40分実践」 “緩急に左右されない”技術を身に付けるティー打撃
■名スコアラー・三井康浩氏が解説…常に「同じスイングができる」ようにする練習
元巨人の天才打者と言えば、高橋由伸氏の名前が出てくるのではないだろうか。1997年のドラフト1位で慶応大から巨人に入団し、プロ1年目(1998年)から打率.300、19本塁打、75打点と活躍した。
長打プラス広角に打ち分けるバット術は天下一品で、2015年に引退するまでの18年間で通算1753安打、321本塁打、986打点をマーク。この動画では長年、巨人のスコアラーを務めた三井康浩氏が、高橋氏のティー打撃におけるルーティンを紹介している。
【全打者必見】天才・高橋由伸のルーティンに挑戦 緩急・コースに“ブレない”ティー打撃
多くのプロ野球選手が、自身の調整のために大切にしているティー打撃。「これからやるのは高橋由伸選手がよくやっていた練習」と三井氏は説明しながら、高橋氏が現役時代に取り組んでいたティー打撃の形をまず示した。ボールの緩急やコースに影響されず、同じスイングができるようにするための練習で、“懐をつくる”のがポイント。「懐というのは(へその下の)丹田を意識して、体を少しくの字にする」と話した。
なぜ、それが効果的なのかも、わかりやすく説明しているが、さらに理解を深められるのがモデル役に対する実演指導だ。かつて、高橋氏のティー打撃で実際にボールを投げてきた三井氏だけに、そのすべてを把握。同じようにボールを投げながら「しっかり呼び込んで」「距離をしっかりとって」……。モデル役がなかなかうまくいかなくても的確な指示を出し、身振り手振りを交えながら、何が悪いのかもきっちり指摘している。
動画では、タイミングが合わせづらいため上半身が突っ込む”NGシーン”を、三井氏の解説付きでスロー再生しており、練習する上での注意点にも、より気付くはずだ。1球ごとに三井氏が声をかけ、練習を重ねていくうちに、モデル役の打球も精度の高いものに変わってくる。
「この練習を高橋選手はシーズン中、だいたい40分くらいはやっていました」。スコアラーでありながら、多くの選手にトスを上げるなどサポートも行ってきた三井氏の”教え”は、参考になることばかり。動画をチェックして、名打者のルーティンにチャレンジしてみてほしい。
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