■NPB通算451犠打の名手・平野謙氏が実演するバントの打ち分け方

 

　中日、西武、ロッテで活躍した平野謙氏による「失敗しないためのバント練習」。今回の動画は「一、三塁への打ち分け方」の実践編だ。NPB通算犠打数451の日本球界を代表するバントの達人が、実際に手本を示しながら、わかりやすく解説している。

 

　これを見て反復練習していけば、どんな場面でも対応できる技術の習得につながっていくことだろう。百戦錬磨のプロの取り組み方、考え方を知るだけでも大きなプラスになるはずだ。

 

　走者一塁のケース、二塁のケースなど状況によって、バントは狙う場所が違ってくる。相手の守備隊形も考えると、バント成功の可能性が高いところは、それこそ限られてくる。

 

　だからこそ、バッターはどのポイントにも狙ってうまく転がせる技術が必要になる。そのやり方を今回の動画で平野氏は教えている。一塁側、三塁側。そして正面。それぞれの”成功ゾーン”にきっちり転がす技も実演している。

 

　大事なのは「角度をつくる」ことだ。一塁側へ転がすための角度、三塁側へ転がすための角度。「例えばランナー一塁なら、こっち側にやってくるな、というのは相手もわかっている。それでもいいから角度を作ってしまったほうがいい」。平野氏は実際に“角度の作り方”を示し、決まった方向に転がしてみせており、説得力も十分だ。

 

【全打者必見】元プロの名手が実演…左右＆前へ自在に打ち分けるバント練習のコツ

 

「普通に構えていて『一塁側にやりたいな』と思ってやったり、手で操作したりすると、うまくいかない。コントロールもできないし、まともに当たらない」と平野氏は言い切る。とにかく、角度を決めておくことが重要で、それには練習あるのみだ。

 

「練習での自信がないと、いきなりゲームでやろうと思っても無理」。加えて動画の中では現役時代の自身のバント失敗例と、その理由も明かしている。

 

　最後は一塁手も三塁手も前に出てくるケースに対応するピッチャー方面へのバント。強すぎても駄目、弱すぎても駄目という難しいバントも、平野氏はきっちり決めて見せており、選手にとっても指導者にとっても参考になるのは間違いない。

 

【関連記事】

・【全話配信中】平野謙｜【試合を決める"小技"の習得】重要場面で"失敗"しない｢究極バント技術習得｣

・【#1無料動画】ミノルマン×久松宏輝｜現在連載中｜【3ヶ月で子どもが変わる】140キロ超の直球を投げる技術習得｢年代別・ピッチング上達ドリル｣

・【第1話無料】高島誠｜【3ヶ月で子どもが変わる】140キロ超の直球を投げる技術習得｢年代別・ピッチング上達ドリル｣

・多賀少年野球クラブ監督 辻正人｜カリスマ監督が直伝｢幼児野球指導｣　公式戦未勝チームへ授けた｢勝利の秘訣｣

・江戸川区立上一色中監督 西尾弘幸｜全国常連上一色中は　なぜ選手が伸びるのか

・取手リトルシニア監督 石崎学｜3度の全国制覇を誇るリトルシニア監督から学ぶ　選手の未来をつくる基礎練習