正座から始める…家でできる“打撃練習” 「軸」を作る…シンプルな動きに詰まった極意
■正座からジャンプ…体がぶれないように意識する
バッティングで重要な要素の1つがしっかり軸をつくること。とはいえ子どもたちに「軸を作って」と言っても理解できないだろう。子ども向けのスポーツ教室を運営している、元楽天投手の土屋朋弘さんが効果的な方法を動画で教えてくれた。
土屋さんが推進しているのは、将来に向けて動きのバリエーションを増やす「コーディネーショントレーニング」。今回紹介しているのはシンプルで、正座した状態からスタートする。片方の足を動かしてジャンプ。“パワーポジション”を作る。
“パワーポジション”とは小さな子どもをおんぶして走り出す形。打撃、守備、ランニングにおいて動き出しの基本の形だという。ポイントは正座から体がぶれないようにジャンプすること。このシンプルな動きに打撃に必要な様々な要素が詰まっていると強調している。
もう一つ紹介しているのが「サイドステップ」。バットは持たずに打席で構えるようにボールを待つ。トスされた柔らかいボールを、ノーバウンドなら下がって後ろ側の手(右打者なら右手)、ワンバウンドなら前に出て前側の手(右打者なら左手)でキャッチする。自然と軸を意識できるようになっていくという。
【打者必見】正座からスタート 打撃で重要な「軸」を作るシンプル練習
慣れてくれば左右の向きを変えたり、手足や前後の動きを変えたりアレンジすることで、様々な動きの中で軸を作る動きができるようになってくる。
投手は緩急をつけて打者を抑えにかかる。中学からは変化球も入る。体勢が崩されることもあるだろう。崩されても軸ができていれば対応が可能だ。シンプルな練習の中に打撃の真髄が詰まっている。
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