小柄でも盗塁王…侍ジャパンの一員にもなった男の“原点”「スタートだけは負けない」

小柄でも盗塁王…侍ジャパンの一員にもなった男の“原点”「スタートだけは負けない」

■ソフトバンクで盗塁王2回獲得…本多雄一コーチが語る幼少時代

 

 ソフトバンクの本多雄一2軍内野守備走塁コーチは現役時代、身長175センチの小柄ながら、俊足・好打の二塁手として活躍。盗塁王2回、ゴールデン・グラブ賞2回、ベストナイン1回などに輝き、2013年のワールド・ベースボール・クラシック日本代表にも選ばれた。「子どもの頃から小さくて、線も細かった」という本多コーチはいかにして、武器を磨いてトッププロの領域へ這い上がっていったのか。動画インタビューで語っている。

 

 福岡県出身の本多コーチは、物心がついた頃から「野球が大好き。グラブとボールを毎日握っていないと気が済まなかった」と振り返る。近所で毎日“壁当て”を繰り返す本多少年に声をかけてきたのが、地元のソフトボールチームの監督。

 

 実は“特例”での入団だったそうで、「お陰で小1からウインドミル(ソフトボールのピッチャーの投法の1つ)をやっていました」と笑う。好きこそものの上手なれ。とにかく“好きだ”という気持ち以上の強みはないことが伝わってくる。

 

 家では祖母と一緒に、テレビの巨人戦中継に熱中。「今なら、自分にないものを持っているホームラン打者にも魅力を感じますが……」と言いながら、当時憧れを抱いた名選手たちの名を明かしてくれる。自身がプロになった時のタイプを、自然にイメージしていたのかもしれない。

 

【全野球人必見】原動力は“負けん気と工夫” 元盗塁王が明かす「小柄でもプロになれた」理由

 

 当時から、人一倍の負けず嫌いだった。「友達に『勝負しようぜ』と、競走を持ちかけていました。セコい話かもしれませんが……」などと当時を振り返りながら、走塁の上達のために、どのように“遊び”の中で技術を高めていったのかも、懐かしそうに目を細めつつ語っている。

 

 中学で軟式野球に転向すると、自分の長所を最大限に生かすために、「いかに走るスピードを上げるか、守備では1歩目のスタートを早く切るか、相手打者が打つ瞬間に、どこに集中していれば自分の体を使えるかを考えました」と語る。本多コーチの上達の原動力となった“負けん気と工夫”を、映像から感じてほしい。

 

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