本番で緊張しても力を発揮できる メンタル強化に直結する「タイムラインシート」
■「タイムラインシート」に書き出すことで、自分を客観視できる
スポーツの世界で成功するには、体力や技術に加えて強い精神力が必要になる。メンタルとは脳の機能のことで、「メンタルが強い」と言われる選手は脳の働きが高いという。複合型スポーツ施設「MTX ACADEMY」でチーフディレクターを務め、子どもからメジャーリーガーまで幅広く指導する木村匡宏氏が、動画でワークシートを用いた強化法を教えてくれた。
【選手必見】緊張しても力を発揮できる メンタルを強くするワークシート
木村氏が推奨するのは紙に記入していく方法で、これを「タイムラインシート」と呼んでいる。まずは自分の過去を振り返って成功事例(過去+)、そして悔しかったことや失敗事例(過去-)を書いていく。
次に未来に目を向け、起きてほしくないこと(未来-)、自分が達成したいこと(未来+)を記入する。木村氏によると、未来-を考える力がトップアスリートは長けているそうだ。
さらに自分が描きたい未来や叶えたい夢(未来++)も書き出す。こうして自分を客観視することで、目標達成に向けて自分が今やるべきこと(現在)が見えてくるという。
作業はまだ続く。分からないことなどを記入(モデリング)することが学びになり、これら全てを記入することで新たな気づきが生まれてくるという。自分を客観的に理解し次の行動へ生かす力を「メタ認知能力」という。トップアスリートが緊張した場面でも力を発揮できるのは、この能力に長けているからだそうだ。
自分の行動を振り返り、必要な課題を分析。考えることでメンタル強化を図る。「タイムラインシート」を有効活用し、脳の働きを高めていきたい。
【関連記事】
・【全話公開中】木村匡宏|数多くのプロ選手を指導したトレーナーが伝える 十人十色のパワーポジション【スローイング編】
・【#1無料動画】ミノルマン×久松宏輝|現在連載中|【3ヶ月で子どもが変わる】140キロ超の直球を投げる技術習得「年代別・ピッチング上達ドリル」
・【第1話無料】高島誠|【3ヶ月で子どもが変わる】140キロ超の直球を投げる技術習得「年代別・ピッチング上達ドリル」
・多賀少年野球クラブ監督 辻正人|カリスマ監督が直伝「幼児野球指導」 公式戦未勝チームへ授けた「勝利の秘訣」