「筋肉さん、起きてください」　甲子園V投手も実践…体の連動性を高めるストレッチ

2023.09.12

■中学生時代の中日・小笠原投手を指導、その体を作ったストレッチ

　自分の体と会話しながらウォーミングアップをする。中日・小笠原慎之介投手は中学生時代に、そんな習慣を身につけ、プロでも通用する体を作り上げていった。現在、小中学生対象の野球塾「Perfect Pitch and Swing」を主宰する長坂秀樹氏の指導によるものだ。

　この動画では長坂氏が当時、小笠原投手も行っていた全身に刺激を入れ、体の連動性を高めるストレッチを伝授しながら、その実施方法について説明している。

　まずは長坂氏がうつ伏せになって、ストレッチの見本を示す。続いて、モデルに実演してもらいながら、ストレッチする際の注意点を長坂氏が的確に指摘する。意識のポイントは「お尻」にあるといい、具体的にどうするべきかを説明してくれる。

　推奨するのが自分の体との会話だ。「野球というのはねじり、ひねるスポーツ。『今日はここを動かしますよ。はい、筋肉さん、起きてください』と、やっていきます」。そういうふうにイメージすることで、ストレットも効いてくるという。

　米国の独立リーグなどでプレーした長坂氏は、現役引退後に中学硬式チーム「湘南クラブ」でコーチをした時期があり、そこで小笠原投手に出会い、指導した。その時に「ストレッチとかトレーニングをやるときには自分の体に話しかけるようにやってみてください」と伝え、小笠原投手も実際に自身の体と会話していたわけだ。

「ぜひ、小さいうちから、自分の体と会話できるような選手を目指してください」と長坂氏。小笠原投手は東海大相模で甲子園に優勝投手になり、ドラフト1位で中日に入団し、今や先発ローテーションの軸的存在になっている。体と会話しながらのウォーミングアップの動画を見て、理解した上でチャレンジしてみよう。