大きさよりも“操作性重視” 元プロの名手が披露…こだわり詰まった「異色の外野手用グラブ」
■ゴールデン・グラブ賞4度の坂口智隆氏が好む「小ぶりで革が薄く柔らかい」グラブ
プロ野球選手の道具へのこだわりは並大抵ではない。特にグラブは捕った、捕れないのワンプレーがチームの勝敗に直結することもあるため、常に自分が一番捕りやすい型を追求。お気に入りとなれば試合用として数年間使い続ける選手も多く、手入れも欠かすことはない。
“最後の近鉄戦士”として、オリックス、ヤクルトで20年間プレーし、2022年に現役を引退した元プロ野球選手の坂口智隆氏も、グラブへのこだわりは「うるさいなって言われるくらいあった」という。2008年から4年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得。2011年には全144試合フルイニング出場して守備率10割を誇る外野の名手は、そのこだわりを動画内で披露している。
外野手は強く速いライナーやゴロにも負けないように、縦に長く、革も硬めのグラブを使用する選手が多いが、坂口氏の好みは少し違う。「指が長いと神経が通っていないような感じがしていました。長くすればギリギリのところで捕れると言う人もいますけど、20年間やってきてそこで捕ることはほぼなかったです(笑)」。具体的に何が違うのかも動画内で明かしてくれる。
【野手必見】大切なのは“自分らしいこだわり” 外野の名手が語る「常識外のグラブ」
独特なグラブの閉じ方についても披露し、その意図も詳しく説明している。およそ外野手用とは思えない異色のグラブと使い方だが、自分がストレスなく捕球できれば、それが最善の型と言える。
神は細部に宿る。捕りやすいグラブの型を追い求めてきた坂口氏だからこそ、名手の域まで辿り着くことができた。少年期からこだわりを持ち、自分好みのオリジナルグラブを作り上げることが、試合で活躍する第一歩。そのヒントを、坂口氏の言葉から得てほしい。
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