■パ首位打者・松本剛をサポートするビジョントレーナー・野口信吾氏が解説

 

　日常生活において、人間は80％以上の情報を「眼」から得ているといわれる。野球においても、打席でピッチャーの投げた球をとらえるにしても、守備で打球を追うにしても、それだけ眼が果たす役割は大きいということだ。

 

　では、野球上達に向けて眼の機能向上を図るためには、どのようなトレーニング方法があるのだろうか。2022年パ・リーグ首位打者に輝いた日本ハム・松本剛外野手など、延べ500人以上の選手の指導に携わってきたビジョントレーナー・野口信吾氏が、小学生の子どもたちでもすぐに取り入れられる方法を、動画の中で解説している。

 

　紹介するのは、“眼だけ”を使ってボールを追えるようにする「眼と首のストレッチ」。必要なのは、自身の眼と首と親指だけで、道具も使わず場所も取らず、いつでもどこででも行うことができるシンプルなものだ。

 

　とはいえ、実践してみると意外にスムーズにいかないことに気づく。“目線と親指を平行にする”のがこのストレッチの肝だが、気づかないうちに首が波打ったり、顎を引いてしまったりするという。野口氏の指導の下、動画内で挑戦したモデルも、自身の左右のバランス差に気づかされる。

 

【守備＆打撃向上へ】小学生でもできる！　“眼だけ”でボールを追えるようにする「ストレッチ」

 

「現代人は、顔を動かさずに眼でモノを追うことが難しくなってきています。『眼を滑らかに動かす』ことができないと、ボールを追っても頭や体を振ってしまったり、バッティングでもインパクトの際に頭がずれてしまったりする。これらを防ぐために、ストレッチを行います」

 

　逆にいえば、このストレッチを継続していくことで、フライ捕球の精度アップやミート力向上に期待できるということ。遊び感覚で楽しみながら鍛えられるというのもメリットだろう。眼の機能を向上させたい、自分の眼のクセを知りたいなど、野球のレベルアップへ貪欲な人たちに。さらに、早い段階から眼の重要性を学んでおきたい子どもたちに。ぜひ、この動画で“眼を動かす”ための基本を確かめてほしい。

 

 

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