専門家が語り合う「良い指導者」の条件 社会に出る準備へ…大人が対応すべき“時代の変化”

専門家が語り合う「良い指導者」の条件 社会に出る準備へ…大人が対応すべき“時代の変化”

■日本一3度の辻正人氏と野球講演家・年中夢球氏が語り合う“より良い未来”

 

 日本一3回を誇る学童野球の強豪、滋賀・多賀少年野球クラブの辻正人監督と、野球講演家として多くの指導者・保護者・選手のメンタル面をサポートしてきた年中夢球氏が、「少年野球界のより良い未来のために」をテーマに語り合うシリーズ。最終回となる今回は「良い指導者の条件」をテーマに、監督・コーチが目指すべき姿について言葉を紡いでいく。

 

【全指導者必見】学童強豪の指揮官と人気講演家が語り合う…「良い指導者」に必要な条件

 

 すばり「良い指導者とは」と質問された2人は、「未来まで繋がっている指導者」(年中夢球氏)、「一緒にいて“楽しいな”と思われる指導者」(辻監督)とそれぞれに答える。

 

「今だけを考えた指導は簡単。力で押さえつけて、全部『はい』と言わせてしまえばいいので」と年中夢球氏。辻監督は「子どもたちの好奇心をなくさないようにするのと同時に、自分の冒険心もずっと(持ち続けたい)。常に子どもの頃のように、いろんなことを考えたり、作ったりしていくことを大切にしたい」と、自身の答えの意図を説明する。

 

 両者に共通するのは、時代の変化に対応する必要性が指導者にはあり、変わることを恐れてはいけないということだ。「自分たちは全員が授業でそろばんをやっていたが、今はやらない。時代が変わり、社会が変われば仕事も変わる。子どもたちは社会に出るための準備をしている」と辻監督は力説。

 

 その中で「変わらなければいけない」と感じている人と、何も変わろうとしない指導者が混在している現状を年中夢球氏は懸念。「指導者が学びをやめたら終わり。人数が減ってから改革しようと思っても遅く、後手後手になればチームは崩壊する。常に成長しないといけない」と、情報をアップデートしていく必要性を主張する。

 

 これまで酸いも甘いも経験してきた2人が、最後に送る言葉は必見だ。「指導者に元気がなければ、現場も元気にならない。元気を与えてほしい」(年中夢球氏)、「長くやっていけば、皆同じ方向を向いていける」(辻監督)。両者の野球界への愛情、人を育てることへの熱意が伝わる本シリーズから、ぜひエールを受け取ってほしい。

 

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