生観戦で迫力実感「圧倒的にいい」 甲子園Vへ、進路設計で重んじた“噛み合い”

生観戦で迫力実感「圧倒的にいい」 甲子園Vへ、進路設計で重んじた“噛み合い”

■2011年夏の甲子園優勝投手・吉永健太朗さんが導き出した「東京」+「強打」=「日大三」

 

 高校選びの際、何を基準に進路先を絞ればよいのか、悩む選手や保護者も多いのではないだろうか。日大三(西東京)で2011年夏の甲子園優勝投手に輝いた吉永健太朗さんは、甲子園に出場するためには、チームカラーや指導方針などの下調べは欠かせないと話す。First-Pitchでは「甲子園球児の育ち方・育て方」をテーマに、甲子園へ導いた元監督や元球児、その保護者にインタビュー。夢や目標を叶えるために、それぞれの立場で実践できる“成長のヒント”を探る。

 

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 春夏合わせて、全部で5度ある甲子園出場のチャンス。1年夏からベンチ入りできる選手は限られるので、2年春の選抜からの出場を目標に定めて入学するのが現実的だろう。吉永さんも、1年秋からベンチ入りを果たし、2年春(2010年)に出場。初めて聖地のマウンドに上がり、準優勝を経験している。

 

 東京都日野市出身の吉永さんは、中学時代、名門の調布シニアに所属。いくつかの高校から誘いを受ける中で、条件を2点に絞って進路を選んだ。

 

「高校の進路を選ぶ時、地方とかも考えましたけど、やっぱり東京でやりたいなと。あと、自分はピッチャーだったので、どうすれば甲子園に出られるかを考えた時に、東京では特に日大三高が強打で有名だったので、そこが噛み合えば行けるんじゃないかと思って選びました」

 

「東京の高校」と「強打」。そこで真っ先に浮かんだのが日大三だった。小倉全由監督の下、2001年夏の甲子園では大会記録(当時)のチーム打率.427で優勝するなど、猛打をイメージするファンも多い。吉永さんも中学時代、夏の西東京大会を観戦し「バッティングは圧倒的にいいな」と、その迫力を肌で感じた。日大三に入ることが甲子園への一番の近道だと感じ、入学を決めた。

 

■聖地で助けられた「強打」…高校選びで欠かせない入念な下調べ

 

 2年秋からエースとなった吉永さんは、3年春の2011年選抜で4強、夏の甲子園では6試合で2完封と、もちろん好投も光ったが、2回戦の開星(島根)戦では8失点を喫しながら、打線が11点と大量援護。その決断は、間違いではなかった。

 

「三高を選んで良かったです。日本一になったという結果論もありますが、チームの雰囲気も、上下関係も、監督さんの指導方針もよかったですし、マイナスポイントは逆にあまり思い浮かびません」

 

 恩師の小倉さんは昨年3月限りで日大三の監督を勇退。今年からU-18日本代表監督に就任する。抜群の実績と指導法もさることながら、選手から父と慕われるほどの人格者だ。インターネットやスマートフォンで調べれば、すぐに情報が出てくる時代。吉永さんは、進路を考える際には「指導者のカラーや指導方針は事前に調べた方がいい」とアドバイスする。

 

「管理野球なのか自分で考えてやる野球なのか、投手出身なのか野手出身なのかで指導方針も偏ったりします。どういう選手になっていきたいかも踏まえ、どんな方が指導者をやっているのかを調べてから、高校を選んだ方がいいのかなとは思います」

 

 吉永さんは4月1日から5夜連続で開催される「甲子園予備校」にも参加予定。当時のエピソードなどは、進路選びの参考になるはずだ。

 

■日大三高で甲子園V投手・吉永健太朗さんも“参戦決定”!

 

 First-Pitchと野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」では、4月1日(月)から5夜連続(午後8時から)で、オンラインイベント「甲子園予備校」を開催します。甲子園出場経験のある監督、選手と保護者がYouTubeライブに登場。指導方法や練習方法、日頃の生活習慣など、自身の経験を基に、夢や目標を叶えるための対策や準備についてヒントを授けます。参加費は無料。詳細は以下のページまで。

 

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