中学軟式→高校野球で活躍する“準備” 近藤健介の父重視…8か月で改善すべき「傾向」
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■ソフトバンク・近藤の父・義男さんが語る、軟式出身者が高校野球で活躍する方法
中学3年生の8月から3年間を“高校野球”と位置付ける。ソフトバンク・近藤健介外野手の父で日本中学生野球連盟専務理事の近藤義男さんは、高校で活躍するために、中3で部活を引退した後の期間を重要視している。First-Pitchでは、「甲子園球児の育ち方・育て方」をテーマに、甲子園へ導いた元監督、元球児やその保護者にインタビュー。高校入学までの準備の大切さについて聞いた。
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元中学校教師の近藤さんは、野球部監督や日本中学校体育連盟の野球競技部長、さらにU-15侍ジャパン軟式編成委員長などを務めてきた。中学野球に30年以上携わり、現在は、高校で初めて硬式野球を経験する中学3年生に向けて特化した講座も開いている。
近藤さんは、中学3年生で部活を引退してから高校入学までの期間を有効活用すれば、軟式出身の選手も高校で活躍できると強調する。実際、中学で軟式野球部だった息子のソフトバンク・近藤は、横浜高校に入学するまで硬式を経験していない。近藤さんは、こう話す。
「健介は中学の部活を引退してからも、練習やトレーニングをしていました。健介を見て、この期間の大切さを知ったことが、高校に向けて準備する中学3年生を指導する原動力になっています。受験勉強も大切ですが、高校入学までの時期は力が伸びます」
近藤さんは「中学3年生の8月から高校3年生の7月まで」の3年間を“高校野球”と位置付ける。入学から1か月間は本格的な練習ができない学校も少なくないため、高校で野球ができるのは実質2年2か月ほど。そこで、「私が指導している中学3年生には、『高1年の夏が終わって新チームになった時、ベンチに入るための準備を中3の8月からスタートしよう』と伝えています。そうすれば、2年間は高校野球を楽しめますから」と話す。
■高校野球に不可欠…全ての球を打ちにいく姿勢
近藤さんは中学3年生たちに、硬式に慣れる練習を課す。打撃では軟式より200グラム近く重い硬式用のバットを使って、今までより硬くなる球の打感を経験する。
重点を置くポイントの1つが、「全ての球を打ちにいく姿勢」。軟式は多少差し込まれても、外野まで打球を飛ばせる。それに対し、硬式はタイミングが遅れて詰まると内野ゴロになりやすい。近藤さんはトップを早めにつくり、投球を見過ぎないようにアドバイスしている。
「軟式野球をしている中学生は、ストライクかボールか判断してからバットを振ろうとする傾向があります。四球が得点のチャンスとなるので、ボールを選ぼうとしています。それではタイミングが遅れてしまうので、全ての球を打ちにいく、エンドランのイメージを持つように伝えています。打ちにいった結果、ボールだったらバットを止める意識を持って練習します」
中学で軟式をしている選手でも、高校入学までの期間に準備すれば甲子園でプレーするチャンスが十分にある。近藤さんは4月1日から5夜連続で開催される「甲子園予備校」でも、豊富な経験を参加者に伝える。
■ソフトバンク・近藤の父、近藤義男さんも“参戦決定”!
First-Pitchと野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」では、4月1日(月)から5夜連続(午後8時から)で、オンラインイベント「甲子園予備校」を開催します。甲子園出場経験のある監督、選手と保護者がYouTubeライブに登場。指導方法や練習方法、日頃の生活習慣など、自身の経験を基に、夢や目標を叶えるための対策や準備についてヒントを授けます。参加費は無料。詳細は以下のページまで。
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