日本人メジャー育てた名伯楽が説く牽制球の極意 進塁阻止へ「体重をかけた瞬間を狙え」

日本人メジャー育てた名伯楽が説く牽制球の極意 進塁阻止へ「体重をかけた瞬間を狙え」

■名伯楽・佐藤義則氏が明かす“ランナーと勝負できる”牽制球のテクニック

 

 NPB5球団で投手コーチを歴任し、ダルビッシュ有投手(現パドレス)、田中将大投手(現楽天)らを育てたことで知られる、球界きっての名伯楽・佐藤義則氏。今回の動画では、“ランナーと勝負できる”牽制球のテクニックを説く。

 

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 ここでは右投手の場合で説明していく。「牽制球には2種類あります」と佐藤氏。一塁への牽制を例にとると、【1】プレートを踏んでいる軸足(右足)を二塁方向へ移動させてから送球するもの、【2】プレートから軸足を外さず、一息に一塁方向へ体を回転させて送球するもの、の2つだ。

 

 野球規則では、軸足をプレートから外した状態であれば自由に動くことができるが、プレートから外さない場合は、踏み出す左足をしっかり一塁方向へ向けて投げないとボークとなると定められている。

 

 また、プレートから軸足を外しておけば、走者のいる塁へ送球しても、しなくても問題はないが、プレートに触れたままの状態から体を回転させて牽制球を投げる場合、二塁への牽制球を除いて、途中で動作を止めることはできない。注意が必要だ。

 

 佐藤氏は「大事なのは、体を回転させた時に、右手の位置がどこにあるか」と言う。プレートから軸足を外し、一塁へ牽制球を投げようとして途中でやめる場合でも、右手は顔の横(頭の高さ)にあることが望ましい。すぐに送球できる体勢を、常につくっておきたいからだ。

 

 

「普段から、体を速く回転させる練習をしてほしい」とも。「プロではキャッチボールの後などに、たいてい牽制球の練習をしています」と明かし、素早く牽制球を投げるコツもアドバイスしてくれる。

 

 もう1つ大事なのは、セットポジションの体勢を取った後、「なるべく首を動かさないこと」。一塁走者を牽制する場合は、顔を本塁方向へ向けたまま、左目だけで一塁走者の動きを見るようにする。二塁走者を牽制する時には、顔は三塁方向へ向けたまま右目で見る。「目だけで牽制する」ことのメリットも、佐藤氏は詳しく解説する。

 

「右目で走者の動きを見て、走者が右足に体重をかけた瞬間に牽制球を投げれば、逆を突いて刺せる可能性が高くなります」と佐藤氏。牽制球も、失点を防ぐ上で貴重な武器になりうる。

 

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