“部員減”に悩む指導者が取り入れたいアプローチ 少年野球の専門家2人が提言

“部員減”に悩む指導者が取り入れたいアプローチ 少年野球の専門家2人が提言

■多賀少年野球クラブ・辻正人監督と野球講演家・年中夢球氏が対談

 

 選手が集まるチームをつくるにはどうすればいいか。少子化や野球離れによる部員減を課題にしているチームは少なくないはずだ。指導者の頭を悩ます課題に、少年野球の名指導者と全国を回る野球講演家の2人が意見を交わしている。

 

 動画に登場するのは、全国大会3度の優勝&多くの甲子園球児を輩出している、多賀少年野球クラブの辻正人監督と、野球講演家として、数多くの選手や保護者・指導者をメンタル面でサポートしてきた年中夢球氏。多賀少年野球クラブは選手数が110人を超え、未就学児も数多く所属。全国から注目を集める野球クラブとなっている。

 

【指導者必見】専門家が提言、“部員減”に悩む指導者が取り入れたいアプローチ

 

 2人が動画で展開するトークテーマは「子どもが集まるチームづくり」。保護者から寄せられた質問をもとに、解決策を提言していく。

 

 辻監督は「うちのチームも約30年、ずっと同じ悩みを抱えていました。部員が増え始めたのは5年前。思い切って指導方針をガラッと変えてみたんです」と語る。全国大会の常連チームになるも部員数は右肩上がりとならず、“ここで野球をやってみたい”と思える魅力あるチームになるには、強さだけでは駄目なことに気づいたという。

 

 きっかけとなったのは“異国の野球文化”だった。2011年にヨーロッパ遠征でイタリアを訪れた際、そこでプレーする選手、子どもたちをサポートする保護者や関係者の姿を見て、野球本来が持つ魅力を再確認したという。「野球というスポーツに対するアプローチが日本とは全く違いました。ここでは野球を楽しく学んでいる。うちのチームもその部分に特化してやりたいと思ったんです」と辻監督は振り返る。

 

 それを聞いた年中夢球氏は「チームのテーマを指導者が言えないようでは絶対に選手は集まらないと思っています」と続け、多賀少年野球クラブが掲げるテーマをもとに、その理由を具体的に語っていく。

 

 多彩な経験を持つ2人の掛け合いは、魅力的なチームをつくりたい、部員数を増やしたいと思っている指導者にとって必見。動画で飛び交うアドバイスを日々のチームづくりに役立ててもらいたい。

 

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