1歩のフットワークで適切な捕球姿勢へ 内野守備で大切な“MORE ONE”の動き
■スキルコーチの菊池タクト氏が「9つのリング」を使ったメニューを紹介
内野守備において、フットワークは重要な要素を占める。いくらグラブさばきに長けていても、捕りにくい位置で捕球体勢に入ってしまうと、その技術を十分に生かすことができない。また、仮にうまく捕球できたとしても、リズムよく送球へとつなげることが難しくなる。
野球スキルコーチの菊池タクト氏は、今回の動画内で3×3、合計9つのリングを使い、捕球姿勢のポジショニングを作るドリルを紹介している。
【全内野手必見】適切な捕球体勢を作る 1歩のフットワークを磨く「9リング」を使ったドリル
「走ってきてそこからバウンドを合わせたり、パッと捕球姿勢を作るという動作を“MORE ONE”(「もう1歩」または「最後の1歩」という意味)と言います。1歩のフットワークで捕球姿勢を作るという練習になります」
1~9までの番号を振ったリングを自分の前に置き、後列の左下と右下に両足を置く。そして、練習相手が数字を言いながらトスしたボールの位置に対して、捕球体勢を取る。真ん中の列はグラブ操作だけで事足りるが、前列は足を前に出さなければ届かず、逆に後列は足を引いてからバックハンドやフォアハンドで捕球する動作が要求される。
動画内では、菊池氏が口にした数字に対してモデル役が瞬時に反応し、さまざまな方向に足を動かしながら捕球する様子がよくわかる。最初は番号順でトスしていき、慣れてきたらランダムにすることで反応の練習にもなる。
「走りながら捕りに行くフットワークだけだと、はねたボールに対して引くという動作ができなくなります。そうすると捕球のバリエーションが少なくなる。“MORE ONE”のフットワークができると、実際の守備の動作に近づいていけるのかなと思います」
打球への第一歩も大切だが、捕球までの最後の一歩は、よりアウトへと直結してくる。動画を見て、フットワークのバリエーションを増やしていきたいところだ。
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