難しい正面の球…コツは「目を切らない」 外野の名手実演、“安心感ある”打球対処術
■NPB2球団で20年プレー…坂口智隆氏が実演する“実戦的”な飛球の捕り方
外野守備における“永遠の課題”ともいえるのが、真正面から飛んでくる打球を、どのように処理するかではないだろうか。今回の動画では、2008年から4年連続でゴールデン・グラブ賞に輝いた外野の名手・坂口智隆氏が、“定説”を覆しながらも非常に実戦的な打球処理法を解説してくれる。
外野の飛球処理は「追いかけ方によって、捕れるか否かの8割が決まる」とも言われる。その中でよくある指導は、「打球から目を切って追いかけなさい」というものではないだろうか。
確かに目を切って走ったほうが、うまくいけば落下地点に早く着ける可能性はある。それでも坂口氏は、「確率が悪すぎます。特に屋外では風など(の気象条件)もあり、屋外ならではの難しさがある」と力を込めて語る。
【外野手必見】経験豊富、GG賞4度の名手が実演…正面からの難しい打球を捕るメソッド
外野手にとって、一番やってはいけないプレーは“バンザイ”して打球を後ろに逸らしてしまうことだ。外野のフィールドは広い。ミス1つでピンチの傷口が広がるし、失点するリスクも高まってしまう。
「外野手は“安心感”が一番大事。(目を切るような)難しいことをして捕れなかった時の事態の大きさよりも、(目で見て)安心して追いかけたほうがスピードも上がるし、最短で行けたりする」という言葉には、確かにそうだと納得できる。
では実際に、坂口氏が提唱する正面の打球への対処法がどのようなものか。坂口氏が実演してみせながら一貫して語るのは、「左右どちらか、自分が捕りやすい方に打球(の落下点)を持っていく」こと。真正面でそのまま捕ろうとしたときに、どのようなNGが起こり得るかの説明には、オリックス、ヤクルトで20年間プレーしてきた経験が豊富に詰まっている。
外野守備はもちろん、捕球して終わりのケースだけではない。内野への返球など、次の動作につなげる必要もある。「プレーの流れを切らない」打球処理のコツを、坂口氏の言葉と実演から学んでほしい。
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