前足への“重心移動”がポイント 正しいスローイングをつくる2種類の「シャドースロー」

前足への“重心移動”がポイント 正しいスローイングをつくる2種類の「シャドースロー」

■野球スキルコーチの菊池タクト氏が解説…棒の飛び方で“自己評価”できる

 

 野球スキルコーチの菊池タクト氏は、25歳の時に高校教師を辞め単身渡米。現地で培った技術や知識をアカデミースクールやSNSを通じて発信している。今回の動画では、野手のスローイングの基礎練習として「シャドースロー」の実施方法を解説している。

 

 ここでは、2種類のシャドースローを紹介。「タオルシャドー」と「スティックスロー」だ。

 

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「タオルシャドー」は、ごく普通のフェイスタオルを使う。まず、先端を玉結びにして、そこから約30センチ垂らす。玉結びにしたところをボールに見立ててフォーシームの形で握り、タオルは手の甲側に垂らす。

 

 あらかじめ、ボールを投げる時の幅に脚を開き、利き腕で「Lポジション」(肘を直角に曲げ、上腕と前腕で“L”の字を描いた形)をつくる。この体勢からタオルを振るのだが、軸足の前に目標物を置いて叩くようにタオルを振る、効果的な実践方法を解説。Lポジションをキープしたまま体を回していくなどのポイントを説明する。

 

「タオルを届かせる秘訣は、しっかり前脚に重心移動しながら胸を倒していくこと。前脚に体重が乗る前に体の回転が始まると、リリースポイントが低くなってしまいます」

 

 

 タオルシャドーのコツがつかめたら、次はスティックスローだ。プラスチックのパイプのように、どこの家庭にもあるような、1メートル前後の軽い棒状の物があればいい。

 

 つま先を真っすぐ踏み出し、手の小指を前に向けた状態のままスティックを投げる。菊池氏は腕振りの理想的なイメージを語り、「スティックがピューンと真っすぐ飛んでいくようになれば、腕の振りが上手になっている証拠。対照的に、プロペラのように投げた瞬間から回って落ちるようだと、肘の使い方が間違っていることになります」と“自己採点法”を示した。

 

 菊池氏はタオルシャドー、スティックスローのそれぞれの実施回数、タイミングについても教示してくれる。正しいスローイングを身に着けるための第1歩として、実践してほしい。

 

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