安定したリリースが身に付く 鋭い腕振りも養う“米国式”「アームスイングドリル」

安定したリリースが身に付く 鋭い腕振りも養う“米国式”「アームスイングドリル」

■野球スキルコーチ・菊池タクト氏「胸からちゃんと引っ張ってやるのが大事」

 

 スローイングの時に、肘を前に出す意識が強すぎて、リリース時に力が入らなかった経験はないだろうか。米国で野球を学んだスキルコーチの菊池タクト氏は、そんな選手こそ、スローイング時の腕の振り方を養う「アームスイングドリル」を推奨している。

 

「リリースにかけて腕がフワッと緩んでしまうのは肘が落ちる選手になりやすい。それを胸からちゃんと引っ張ってやるのが、すごく大事になります」

 

 動画内では、「ビハインドスロー」「フロントスロー」「ストレートスロー」の3種目を詳しく紹介している。いずれも420グラムのサンドボールを使用し、胸を前に倒しながら肘が伸びている状態を作り出すことで、鋭い腕の振りや安定したリリース位置を習得することができる。サンドボールは1000グラムといった重いものもあるが、「負荷がかかればいい」と菊池氏。約145グラムの硬式球より重いものを使うことで、腕先だけでなく、体全体を使って投げる感覚を養うのが狙いだ。

 

【投手も野手も必見】スローイングを矯正し故障も未然に防ぐ…米国式「アームスイングドリル」

 

 重要なのは、トップの腕の角度が90度になる「Lポジション」をキープするイメージで、上から倒れ込むように投げ下ろすこと。肩や肘を痛めてしまう危険性がある投げ方もあるので、動画で確認をしながら注意して実施をしたい。

 

「正しい動作をしていれば、負担は全部筋肉の方にきます。肩や肘が痛くなった選手は悪い投げ方をしているんだな、という一つの目安にしていただきたいと思います」

 

 スローイングを矯正しながら、故障も未然に防ぐことができる。投手のみならず野手も積極的に取り入れたいドリルだ。

 

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