甲子園Vの中日左腕が養ったバランス感覚 中学時代に実践…キャッチボールに加えた「T字」
■中日・小笠原慎之介が中学時代に実践していたルーティンを紹介
中日の小笠原慎之介投手は8年目の今季、25登板で7勝をマーク。3年連続で規定投球回をクリアした。東海大相模3年時に夏の甲子園を制し、プロで確固たる地位を築いた左腕が中学時代、キャッチボールの際に必ず行っていたことがあるという。当時指導していた長坂秀樹氏が、バランス感覚を鍛えるトレーニングを動画で解説している。
長坂氏は東海大三(現・東海大諏訪)でエースとして1996年夏の甲子園に出場。東海大卒業後は米国やカナダの独立リーグなど4か国でプレーした。身長168センチで最速152キロを計測する速球派だった。
現在は神奈川県藤沢市で野球塾「Perfect Pitch and Swing」を開いている。かつて中学野球の強豪「湘南クラブボーイズ」でコーチを務めていた際に小笠原を指導した。当時、キャッチボールの際にルーティンとしていたのが“T字バランス”だった。
まずは真っ直ぐに立ち両腕を横に広げて「T」をつくる。そして、踏み出し足(右投げなら右足)を後方に引き上げて上半身を前に倒していく。軸足のみで立つ形になり、最初はなかなかバランスを取るのが難しいだろう。上半身と足が水平になるのが理想の形だ。
【投手必見】中日・小笠原が中学時代に実践 バランス感覚を養う「T字」
次に、後方に引き上げていた足を戻して、膝を前に引き上げていけば投球の形になり、そのままボールを投げる。上半身を前に倒す時は遠くを見ることを意識し、足を戻す際に軸足側の股関節に体重が乗る感覚を掴むことも重要だ。
小笠原はキャッチボールの際に必ずこのルーティンを行っていたといい、長坂氏は「体操だと思ってやってみてください」と推奨している。キャッチボールに“ひと工夫”するだけでバランス感覚が養われる。投手を目指す選手は、習慣化させてみてはどうだろうか。
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