横浜高→プロで成功した選手の“共通点” 筒香、近藤…元寮母が間近で見た「風格」
■2018年まで横浜高の寮母・渡邊元美氏 父は元監督、息子は楽天の選手
プロになる選手は、高校時代からグラウンド外でも志が高かった。横浜高の元寮母で管理栄養士の渡邊元美さんは、のちにプロ入りする選手たちを食事でサポートしてきた。今季メジャーでプレーした筒香嘉智外野手、FAでソフトバンクに移籍した近藤健介外野手、中日・柳裕也投手らが横浜高でプレーしていた当時を振り返り、プロになる選手の共通点を語った。
横浜高野球部で、渡邊さんは2018年まで寮母を務めた。父・元智さんは元監督、横浜高OBで長男の佳明さんは楽天でプレーと野球中心の生活だったなか、強く印象に残っている選手のひとりが、今季メジャーでプレーした筒香だ。
「オーラや風格から、こういう選手がプロになるんだと初めて思った選手です」。寡黙なタイプだったが、自らの行動で周りを引っ張っていたという。食事についても「私を困らせることは一度もなかったです」と回想する。
■中日・柳とソフトバンク・近藤は家族に強い思い入れ
横浜高を選ぶ選手たちは、高い目標を掲げる選手が多い。なかでも渡邊さんが甲子園出場とプロ入りへの覚悟を人一倍感じたのが、明大を経て中日に入団した柳。小学6年生の時に父親を交通事故で亡くし「天国にいる父にプロで活躍している姿を見せる」と誓っていたという。「明確な目標があったので、たどり着くために努力していると感じていました」と語る。
【無料動画】筒香嘉智に感じた「風格」…横浜高の元寮母・渡邊元美さんが語る“プロで成功する選手”の共通点
形は違っても、保護者への思いを胸に高校生活を過ごしたのはソフトバンクの近藤も同じだった。横浜高入学当初、野球部の寮に空きがなく、千葉県にある実家から通学していた。朝早くに出発し、夜遅くに帰宅する生活。サポートしていたのは両親だった。毎日、近藤を車で送迎する姿に、渡邊さんは「金銭的、時間的、体力的に大変だったと思います。近藤選手は家族の支えに感謝しているのが伝わってきました」と振り返る。
持って生まれた能力だけではプロで活躍する選手になるのは難しい。高校時代に目を引いたグラウンド外での姿勢や覚悟が、現在の成功へとつながっている。
(First-Pitch編集部)
【関連記事】
・【全話配信中】渡邊元美|強豪校で活躍する選手の特徴 多くの甲子園球児を支えた“母”が語る
・【#1無料動画】ミノルマン×久松宏輝|現在連載中|【3ヶ月で子どもが変わる】140キロ超の直球を投げる技術習得「年代別・ピッチング上達ドリル」
・【第1話無料】高島誠|【3ヶ月で子どもが変わる】140キロ超の直球を投げる技術習得「年代別・ピッチング上達ドリル」
・多賀少年野球クラブ監督 辻正人|カリスマ監督が直伝「幼児野球指導」 公式戦未勝チームへ授けた「勝利の秘訣」