外野で致命的ミスをしないために…GG賞4度の名手実演 「あえて遅らせる」打球判断のコツ
■プロ2球団で活躍した外野の名手・坂口智隆氏が力説「早く動かなくていい」
広いフィールドを3人でカバーする外野のポジションは、守備範囲の大きさゆえに1つのミスがゲームの行方を左右し、ややもすれば“致命傷”にもなりかねない。
では、バッターが打球を放った際に外野手はどのように判断し、ボールを追い始めるのがよいのだろうか。オリックス、ヤクルトで20年間プレーし、4度のゴールデン・グラブ賞を獲得した坂口智隆氏が、フライ捕球における“1歩目”のコツについて動画で解説している。
「ちゃんと頭の中で整理して、『大体あそこ』と判断した上で走り出すのが、一番最短なのかなと思います」
守備においては「1歩目を早く」と指導されることが多い。つまり、バットとボールが当たったほぼ瞬間にスタートを切るということだ。しかし、「反応を早くしてしまうと、逆(の方向)に切ってしまうことも起こり得ます」と坂口氏。素早く動こうという意識のせいで、それこそ傷口を広げてしまうリスクもあるわけだ。
【外野手必見】GG賞4度、名手・坂口智隆氏が伝授…打球判断を誤らない構え方&トレーニング法
外野は内野に比べれば、まだ打席からの距離があり、ボールが来るまでの“余裕”もある。だからこそ、捕球の確実性を高めるために打球方向が「わかってから動く」大切さを力説する。それには、あえて反応を遅らせることだ。坂口氏は“ワンテンポ遅らせる”守備の構え方を具体的に披露し、また、“よく見てから動く”外野守備が「うまい」と評するプロ野球選手名も教えてくれる。
そして、場所もとらずにゲーム感覚で行える、「判断してから動く」練習方法も動画内で伝授。坂口氏の指示に従うモデルも、つい反射的に素早く動いてしまう。シンプルだけれど、意外に難しそうだ。
「早く動かなくていいんだ、という気持ちによって、だんだん早くなっていくんです」。名手が唱えるこの“逆説”の奥深さを、ぜひ動画から学び取ってほしい。
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