1試合7盗塁の「走りの専門家」が推奨 腰の怪我も予防…“足が速くなる”ストレッチ
■ランニングトレーナーの村田和哉氏が推奨…股関節を柔らかくするストレッチ
打ち方や投げ方に練習法があるように、「走り」も取り組み方次第で向上する。福井商時代に甲子園に2度出場したランニングトレーナーの村田和哉さんが足が速くなるストレッチを解説。股関節を柔らかくする内容で、怪我の予防にもつながるという。
福井商出身の村田さんは走力を武器に、2年では主に代走、3年ではレギュラーとして聖地に立った。福井大会では1試合7盗塁を記録している。大学では途中から陸上に転向して走りを追求。100メートルのベストは10秒29を誇る。現在は速く走る方法や、野球経験を生かした盗塁のコツなどを発信している。
6月末日に開催された野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベントでは、速く走るためのお尻のストレッチも解説した。やり方は、片膝立ちになって、立てた方の膝を外側に倒す。この時、お尻が地面につかないように注意する。そこから体を前に倒して、体勢を15秒間キープする。息を止めると力んで筋肉が伸びにくくなるため、細く長く息を吐くイメージでリラックスしてストレッチする。村田さんがポイントを解説する。
「後ろ側の足を下げて、膝を立てた方の前足との距離をしっかり取ることが大切です。前足を外側に倒した時、かかとはできるだけ前方に置きます。このストレッチは股関節を柔らかくすることが目的です。速く走る上では、いかに股関節を素早く大きく動かせるかが重要です」
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股関節が柔らかくなって可動域が広がると、足が上がりやすくなるという。そして、足の動きがスムーズになって、走りにスピードが出てくる。正しい形でストレッチができると、終わった後に足が上がりやすくなった感覚がある。村田さんは「腰を怪我するリスクも軽減できるストレッチです」と話す。
足の速い選手は試合の流れを変え、時に勝敗を決める。その強みを知る村田さんは「野球選手にとっては投げる、打つの方が優先順位は高いので、走りを考えたり練習したりする時間が少ないと感じます」と語る。村田さんが甲子園でプレーしたように、走力もチャンスをつかむ手段となる。
(間淳 / Jun Aida)
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