
打球速度、球速アップへの近道 「地面の力」を味方にする体幹&反力トレーニング
船木永登氏が教える、投打のパフォーマンスを飛躍させる身体の使い方
野球少年の保護者や指導者の中には、子どもの打球速度や球速がなかなか上がらず、悩んでいる方も多いのではないだろうか。強いスイングや速いボールを投げるためには、単なる筋力だけでなく、地面から得た力を効率よくボールに伝える技術が必要不可欠だ。小学生からプロ野球選手まで幅広くサポートする「SSL ATHLETES HOUSE GYM」代表の船木永登さんは、体幹部を使ったトレーニングを通じて、この「地面反力」を使いこなす方法を推奨している。
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投球も打撃も、「1回踏んで2回投げる(打つ)」というように、連続した出力が求められる。この連続出力を生み出すために重要なのが「減速」、つまり「止まる」ことだという。人間はしっかり止まることでその後の出力が高まるため、止まれないと力は逃げてしまうのだ。このメカニズムを理解し、止まる感覚を身体に覚えさせることが、パフォーマンス向上の近道となる。
船木さんが推奨するドリルの1つが「ドロップスクワット」だ。立った状態から両手を挙げ、一気にしゃがみ込んでピタッと止まる。この「止まる」動作によって、跳躍など次の動作への出力を高める感覚を養う。10回2セットを目安に行うと良い。また、このドリルを行う前後で、連続してジャンプを繰り返す「アンクルホップジャンプ」を取り入れると、タイミングの取り方や出力の感覚をより明確に掴めるようになる。
さらに、実践的な動きに近い「プランクローリング」も効果的だ。仰向けで膝を90度に曲げ、腕を伸ばした状態から、身体を捻って一気にうつ伏せになりピタッと止まる。慣れてきたら対角の手足を浮かせた状態で止まることにも挑戦したい。お尻で蹴って回旋し、しっかり止まるという一連の動作は、実際の投打の動きに直結する。左右それぞれ7、8回を2?3セット行うのが理想だ。
これらのドリルに取り組む際、注意したいのは「やりすぎ」だ。例えば、胸郭に負荷をかけて安定させる「カエル」という種目(両手と膝で身体を支える姿勢)は、プロ選手でも球速アップの効果を実感するほどだが、やりすぎると逆に身体が硬くなり、動きが悪くなるリスクがあるという。「本当に適度に」行うことが重要で、20秒2セットほどにとどめるのが良いだろう。これらのトレーニングで地面反力を捉える感覚を養えば、自然と強い打球や速い球が投げられるようになるはずだ。
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