
子どもが自分から野球の練習をするようになる? グラウンドを「遊園地」に変える指導法
元プロ野球選手の松田宣浩氏も共感…多賀少年野球クラブ・辻正人監督の「子どもとの向き合い方」
子どもが家で自主的に練習をしないと悩む指導者や親は多い。命令して動かすのではなく、自分から取り組む姿勢をどう引き出すか。ソフトバンクなどで活躍した松田宣浩氏と、全国優勝3度を誇る多賀少年野球クラブ・辻正人監督は、令和に求められる指導のあり方として、子どもたちのストレスをゼロにする接し方の重要性を説く。
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辻監督がたどり着いたのは、子どもたちを楽しませて待つというアプローチだ。好きなことなら夢中になる子どもの心理を利用し、野球を好きにさせることが自主練習への近道となる。目指すのは行く前から待ち遠しくなる遊園地のような空間だ。自身のグラウンドを「滝宮ランド」と称し、苦しむ場所ではなく楽しむ場所へと変えていった。
具体的な取り組みの一つが喜びを表現する練習だ。入部間もない子どもや内気な子どもは、相手チームに遠慮して感情を抑えがちになる。そこで辻監督は保護者も巻き込み、ヒットを打った後などに喜びを爆発させる練習を隅の方で行うという。大人が率先して思い切り喜ぶ姿を見せることで、子どもたちの心のブレーキを外していく。
嬉しいときに喜ぶ姿を見て、相手チームが不快に思うことはない。それまで縛られていた「やったら失礼」「恥ずかしい」という思い込みを解き明かすことが、リハビリのように子どもたちの心を解放していく。好奇心や、これまで抑えられてきたものをなくしてあげることが、今の教育において一番大事なのだと辻監督は語る。
子どもや保護者の顔色を観察し、笑顔になっているかを確認しながら指導をアップデートしていく。グラウンドでの練習が子どもにとって遊びに変わったとき、無理にやらせずとも自然と上達の道は開けていくはずだ。
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