
「胸を張る」意識は逆効果? 山本昌氏が説くキャッチボール上達への最短ルート
制球力を高める「反対の肩」の向きとステップの幅
野球を始めたばかりの子どもや保護者にとって、まず習得したいのがキャッチボールの基本だろう。現役時代は中日で活躍し、通算219勝を誇る山本昌氏は「どんなに打てても守備が上手くても、ボールがうまく投げられないと試合に出られない」とキャッチボールの重要性を強調する。名投手の視点から、「投げる技術」の基礎と、上達への考え方を紐解いていく。
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山本氏は、投球動作の基本について「(投げる手の)反対の肩が、相手にしっかり向いていないとコントロールはつかない」と指摘する。右投げなら左肩、左投げなら右肩を、投げる寸前まで相手に向け続けることが不可欠だ。この形を維持することで、正確な送球のための安定した土台が作られる。
練習では、足の踏み出し方にも意識を向けたい。山本氏が推奨するのは、自分と相手を結んだ「靴の幅」の中にステップすることだ。踏み出す足がこの幅より外や内へ逸れてしまうと、力の伝達が遮断されてしまう。直線的な動きを徹底することで、無駄のないスムーズな体重移動が可能になる。
また、指導現場で多い「(投球時に)胸を張りなさい」という助言について、山本氏は独自の持論を展開する。自身はあえて胸を張ろうとはしなかったという。「投げる時に胸は勝手に張る。張らないと投げられない」というのがその理由だ。意識しすぎると体の開きが早くなり、制球を乱す原因になる。腕が上がった瞬間に自然と胸が開く状態こそが、理想の形だ。
キャッチボールは単なる肩慣らしではなく、相手への思いやりを持って投げる練習だ。山本氏は「肩と足をしっかり相手に向けてあげる」と説く。正しい形を身につけることは、将来的に大きな武器となるはずだ。日々の練習でこの「自分と相手を結ぶ線」を意識し、確かな技術を積み重ねてほしい。
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