選手が指示を理解しやすい「声の掛け方」 #4
市立船橋高校野球部監督として2022年・2025年の2度甲子園へ導き、2015年にはU-18野球日本代表アシスタントコーチも務めた海上雄大氏。22年間、高校野球の現場で選手・指導者・保護者と向き合い続ける中でたどり着いたのが、一人ひとり異なる「思考のクセ」を理解したコミュニケーションだった。
本シリーズでは、思考のクセを踏まえた選手への声掛けや指導方法、監督・コーチ同士の役割分担など、人を動かし、チームを育てるためのコミュニケーション術を紹介する。「伝えているのに伝わらない」「チームがまとまらない」といった悩みを解決し、それぞれの強みを生かしたチームづくりにつなげていく。
チームづくりは、技術指導だけではうまくいかない。同じ言葉を掛けても、すぐに理解できる選手もいれば、なかなか行動に移せない選手もいる。指導者同士でも、考え方の違いからすれ違いが生まれることは少なくない。その背景には、一人ひとりが持つ「思考のクセ」がある。
本シリーズでは、まず指導者自身の思考のクセを知り、次にコーチや選手との違いを理解する。そして、その違いに合わせた伝え方や役割分担、チーム内での関わり方を学んでいく。
相手を変えようとするのではなく、相手に合わせて伝え方を変える。その積み重ねが選手の成長を後押しし、指導者同士の連携を深め、チーム全体の力を引き出していく。高校野球の現場で培われた考え方を、少年野球・中学野球のチームづくりに生かせるシリーズとなっている。
本CHAPTERでは、選手の考え方に合わせて「声の掛け方」を変える方法を紹介する。「タッチアップを打ってきて」と結論やイメージを伝えるだけで理解できる選手がいる一方、狙う球や打ち方まで順序立てて説明した方が理解しやすい選手もいる。一つの伝え方に決めつけず、選手の反応を見ながら言葉を使い分ける指導方法を学ぶ。
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