
変化球にも対応できるスイングを習得 中学軟式の強豪が実践する「置きティー」の極意
竹バットや高めのコース設定で課題を克服する上一色中のティー打撃
練習では打てるのに試合になると変化球や高めに空振りしてしまう。そんな悩みを抱える選手は少なくない。2022年の全日本少年軟式野球大会で全国制覇を成し遂げた東京・上一色中では、限られた環境と時間で選手を上達させる練習法を確立している。今回はスイングの軌道を安定させ、実戦で通用する打力を養うための「置きティー」練習のポイントを詳しく解説する。
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置きティーでは、打者がボールから離れて立ち、手首を返して「気持ちよく」打ってしまうケースが多い。同校を長く指揮した西尾弘幸氏は「この打ち方を覚えてしまうと、外の球や変化球を打てない」と指摘。手首の返しに頼ったスイングは、際どいコースや緩急には対応できない。スイングで大切なのは、ギリギリまで手首を返さずに、正しいバットの軌道を体に染み込ませることだ。
具体的なドリルでは、あえてボールの近くに立ち「バットを落とすように」意識して振り抜く。手首を返さず、「キャッチャーミットの前にバットを落とすようなイメージ」で、少し詰まる感覚で捉えるのがコツだ。また、通常のバットより重い竹バットを使用するのも有効だ。重い道具を使うことでバットの重さを感じやすくなり、自然とバットを落とす動作が身につくという。
さらに実戦力を高めるには、高めのコースへの対応が欠かせない。中学野球では外の低めを打つ練習が主流だが、西尾氏は高めのスイングを練習することを推奨している。スイング指導において、"脇を締める"ことが基本とされるが、西尾氏は高めを捉える際は「脇は開けていい」という。脇を開けることでバットを出しやすくなり、角度をつけた鋭い打球を飛ばすことが可能になるという考えだ。
注意点としては、脇を締めてヘッドを立てようとすることだ。脇を締めることで高めへの対応が遅れる可能性がある。練習では「脇を開けることが大事」と意識することが大切だ。止まったボールを正しく捉え、スイングの形を一つに固める。この地道な積み重ねが、全国の舞台でも負けない確かな打撃力を築き上げる。
※経歴・情報は取材時
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