鷹・甲斐拓也が実演 捕球&送球の精度を高める“足運び”…ポイントは「動から動」
■“甲斐キャノン”への飛躍につなげた2軍コーチのアドバイス
捕手の盗塁阻止技術は、まさにコンマ1秒を争う世界。その中で相手走者に勝つ大切な要素は、単に地肩の強さがあればよいわけではなく、捕球からスローイングまでのいくつかの技術向上が必要になる。2017~2021年に5年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞し、“甲斐キャノン”の異名を持つ強肩を武器に活躍するソフトバンク・甲斐拓也捕手が、一流キャッチャーの技術を動画の中で実演している。
大きなポイントとなるのは、「静から動」ではなく「動から動」にする、という点だ。捕手は屈んだまま球を受け、そこから投げるように見えるが、決してそうではない。「野球は“動く”スポーツ。ボールを捕ってから動くのでは遅い。ボールを捕る前に(体を)動かしておいて、『動から動』への作業をしたい」と甲斐選手は語る。
実際に甲斐選手の捕球からスローイングまでの動きを映像で見ていくと、その言葉の意味がよくわかるだろう。「動から動」の鍵となるのが“足運び”。甲斐選手がそれを身に付けたのは、2015~2016年にソフトバンクの2軍バッテリーコーチを務めた田村藤夫氏からのアドバイスがあったからだという。
【捕手必見】鷹の扇の要・甲斐拓也が実演 捕球・スローイングの精度を高める“足運び”
事実、甲斐選手はそのアドバイスから“甲斐キャノン”としての飛躍の足がかりをつかみ、2016年からは1軍での活躍が増え、翌2017年からはゴールデン・グラブ賞の常連となった。動画では、田村氏からどのような助言を受けて、どのようにスローイング技術を改善していったのか、選手本人が詳細に明かしてくれる。
「リズムをとるような意識」「『捕りにいく』のではなく『待つ』」というように、甲斐選手はいくつかの要点となるフレーズを動画の中で披露している。「簡単にできるものではない」と言うように、一朝一夕で身に付くものではないが、球界を代表する一流捕手の実演動画をじっくり見て、捕球・送球の精度を高める第一歩としてほしい。
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