
「本当はもっとできる」は通用しない 一発勝負の選考会で求められる“当たり前の技術”
ドラゴンズジュニア元監督の湊川誠隆氏が明かす「キャッチボール」と「準備」の重要性
年末に行われるNPBジュニアトーナメントは、小学生の球児にとっての夢舞台だ。狭き門を突破するために必要な要素とは何か。2021年の大会で中日ドラゴンズジュニアを率いて、日本一に輝いた湊川誠隆氏は、200人を超える応募者の中から16人を選抜する際の「明確な基準」を持っていた。技術だけでなく、準備段階から勝負は始まっているという。
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湊川氏が第1条件として挙げたのが「キャッチボール」だ。例年250人近くが参加するセレクションにおいて、合格できるのはわずか16人。倍率にすると15倍を超える狭き門となる。チーム結成から大会までの期間は短く、ゼロから指導する時間は限られている。そのため、基礎動作が正確にできているか、スローイングの能力が高いかは、ポテンシャルを見極める最初のフィルターとなる。
技術以外で重視していたのが、集合前のウォーミングアップに取り組む姿勢だ。湊川氏はあえてグラウンドに出ず、子どもたちが自発的にどう動くかを観察していた。「周りがこういうふうにやってるから」と、"空気を読んでしまう"のはマイナス評価であり、周囲に流されず、自分がやるべき準備を淡々とこなせる選手を求めていたという。
そして何より重要なのが、一発勝負で力を発揮するメンタリティだ。思い通りの結果を残せず、「本当はこんな力じゃない」という言葉はよく聞かれるが、セレクションを本番の試合と同様に捉え、結果を出せるかが問われる。湊川氏は「消極的より積極的のほうが野球のグラウンド上では良い」と語り、失敗を恐れずにアピールする姿勢を評価のポイントに挙げる。
特別なことをする必要はない。普段から行っている準備を、どんな環境でも変わらずに実践できる強さが求められるのだ。技術的な基礎であるキャッチボールと、自分を律する心の準備。この両輪が揃って初めて、数多のライバルの中から選ばれる選手となることができる。
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