
なぜ「逆シングル」の練習が必要なのか 送球までの早さが変わる“グラブスイング”の極意
米国で指導法を学んだ菊池タクト氏が伝授…「グラブを引かない」ための具体的ステップ
日本の野球界では、ゴロは「正面で捕れ」という指導が根強く、逆シングル(バックハンド)を練習する機会は意外と少ない。だが、米国での指導経験を持つ菊池タクト氏は、守備のスピードと確実性を高めるために、逆シングルの技術は不可欠だと語る。苦手意識を持つ選手も多いこの動きを、身体の仕組みに基づいたドリルで習得していこう。
・【無料エントリー受付開始】2.2開幕|子どもが "打てない理由"を見直す「打撃改革3DAYS」今すぐ申込む
菊池氏は、逆シングルの利点について「(体の横に来た打球は)ボールの正面に入って投げるよりも、そのまま足を開くだけで投げたほうがステップ数は少なくなる」と解説する。グラブの逆側の打球に対して無理に回り込もうとすると動作が遅れるが、自然にバックハンドが出ればプレーの選択肢は広がる。より多くのアウトを取るためには、この動作を特別なものではなく、当たり前の技術にする必要がある。
まずは両膝立ちになり、体の中心にコーンなどの目印を設置して、グラブの逆側に来たボールを捕球する練習を行う。ポイントは「肘から先を使ってグラブをスイングする」ことだ。肘を高く保ち、手のひらを前に向けた状態から、バウンドに合わせてグラブを前へ出す。この時、グラブを引いたり地面から離したりせず、低い位置をキープしたまま、ボールの軌道に「被せる」イメージを持つとよい。
慣れてきたら立って行う。体を正面に向けたまま捕る「オープン」と、足を交差させて打球を追う「クローズド」の2種類を使い分ける。どちらも肘の位置を固定し、グラブを地面に這わせるように前へ出す動きは変わらない。体の正面に近い打球でも、無理にフォアハンドを使わず、バックハンドで処理したほうがグラブを出しやすいケースもあるという。
よくあるNG例は、バウンドに合わせて肘ごと体が上がってしまうことだ。これでは「地面からグラブが離れていくので、(ボールが)ポケットに強く当たらない」と菊池氏は警鐘を鳴らす。一見地味な動きの反復練習に見えるが、この地道な「グラブスイング」の繰り返しが、堅実な守備力を育てるはずだ。
関連動画
・"足は誰でも速くなる"今すぐ実践すべき「走力向上プログラム」/村田和哉
・MAX155キロの指導者監修 年代別|好投手育成プログラム/NEOLAB








