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足が遅い、打球が飛ばない…原因は「力の使い方」 力をスピードに変える“パワーの方程式”

足が遅い、打球が飛ばない…原因は「力の使い方」 力をスピードに変える“パワーの方程式”

「意図的に早く動かす」がカギ…塩多雅矢氏が説く“脱・一定リズム”

 

 一生懸命プレーしているのに、なぜか子どもの動きが緩慢に見える……。そんな悩みを持つ保護者や指導者は多いのではないか。子どもの身体操作や成長プログラムに詳しいトレーニングコーチの塩多雅矢氏は、野球の上達において「素早く力を発揮する」能力の重要性を説いている。

 

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 塩多氏によると、野球が上手にならない子には「スピード感がずっと一定」という特徴があるという。投げる腕の振りやバットスイングに加速がなく、リズムのメリハリがない。人間は放っておくと「自分がやりやすいスピード」で動いてしまうため、意識的に「早く動かす回路を磨いていく訓練」が必要になる。

 

 そこで推奨されるのが、上半身を使ったドリルだ。腕立て伏せの体勢からどちらかの手を肩につけた状態でスタートする。その後、合図とともに素早く手を入れ替える。ポイントは、ただ動かすだけでなく「手が落ちた瞬間にピタっと体を止める」こと。この止める動作が、投打のインパクトで瞬発的に力を入れる感覚と重なる。

 

 この練習の意図は「早く動かすこと」にあるが、実は体の安定性にも直結する。体の軸がブレている状態では手を素早く自由に動かせない。早く動かすには体の安定が不可欠となる。このトレーニングでは、体幹を固めてから動くのではなく、速さを求めた結果として、体幹の安定(力)が引き出される。

 

 この「力」と「スピード」の合わせ技こそが「パワー」の正体だ。例えば陸上短距離のトップ選手が走る際、足が地面に着く時間は0.1秒を下回るという。その一瞬で体を遠くへ飛ばすことが速さに繋がる。「短い時間に大きな力を発揮できるか」が、走攻守すべてのパフォーマンス向上の分かれ道となる。

 

 ただし、成長期の子どもには「成長の順番」がある。塩多氏は「今できないことは、ある程度は仕方ない」と思うことも大切だと語る。焦って形だけの動作を詰め込むのではなく、大人が正しい知識を持ち、子どもの成長段階に合わせて見守る姿勢も忘れてはならない。

 

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