ビジョントレーニングの専門家が伝授する「見る能力」 “動いているものを追う”秘策とは

ビジョントレーニングの専門家が伝授する「見る能力」 “動いているものを追う”秘策とは

野口信吾氏が提唱、“目の追従力”を鍛えるトレーニング

 

 野球というスポーツは直径7センチ程度の小さなボールを投げる、打つ、捕る動作の繰り返しだ。特に打撃や守備の際は、動いているボールを見失わないように目で追いかけながら体を動かすことが求められる。今回は、野球技術向上に特化したスポーツビジョントレーニングの指導を行う野口信吾氏が、目と首のストレッチ方法を紹介。野球に限らず日々の暮らしにも役立つ「目で追う力」を鍛えていく。

 

【無料エントリー受付中】開催中|悪癖を直して、球を変える「投げ方改善4DAYS」に今すぐ申込む

 

 現代人はスマートフォンなどの端末の普及により、近くのものを見る機会は多い反面、「顔を動かさずに目だけで物を追う」動きが苦手と言われている。そのため、今回紹介するトレーニングでは顔を動かさず、しっかりと目で対象物を追うことを重視している。

 

 まずは、左右どちらかの腕を体の前に伸ばして親指を立てる。このときに目と親指が地面と平行になる位置に置くことが重要となる。もう片方の腕で前に出した腕を支えると、位置をキープすることができる。そこから、親指の爪に視線を合わせて、頭を左右にゆっくり振る動作を20往復(初心者は10往復でも可)繰り返す。ポイントとしては「姿勢を保つこと、目線と親指が平行を維持することを必ず意識してください」と説明している。

 

 このトレーニングの目的は「目を滑らかに動かす」ことにある。目線をスムーズに動かすことができないと、ボールを上手く追えずに頭や体を振ってしまい視線がブレてしまい正確なプレーを妨げる可能性がある。 

 

 野口氏は、応用メニューとして「慣れたらメトロノームのリズムに合わせて1、2、3、4という形でリズムよく行うことで、更なる効果が期待できる」とアドバイスもしている。

 

 ビジョントレーニングと聞くと、つい特殊なプログラムを想像してしまう。だが、野口氏の方法は簡単な準備と注意だけでどこでも実践できる。大切なのは、継続と正しいフォームへの意識だ。「打球を目で追う力」を身につけて、最高のプレーを引き出していこう。

 

関連動画

"足は誰でも速くなる"今すぐ実践すべき「走力向上プログラム」/村田和哉

MAX155キロの指導者監修 年代別|好投手育成プログラム/NEOLAB

【米国流指導法】段階的アプローチ 「フィールディングスキル向上プログラム」/菊池タクト

140キロ超の直球を投げる技術習得「年代別・ピッチング上達ドリル」/高島誠

無料
登録