
【少年野球ダイジェスト】肘が下がるフォームの根本原因を解消!肩甲骨の可動域を広げる「ネコポーズ」(’25 12/1)
本日の注目テーマは「次世代の選手を育む指導者の視点」。NPBジュニアトーナメントやMLB CUPなど、最高峰の舞台で結果を出したチームの育成哲学から、選手を成長させるヒントをお届けします。
・肘が下がるフォームの根本原因を解消!肩甲骨の可動域を広げる「ネコポーズ」
(参考:First-Pitch - ピッチング)
オリックス・森友哉捕手の専属トレーナーを務める久米健夫氏は、少年野球で問題となりやすい「肘が下がる投げ方」の原因として、肩甲骨の可動域不足を指摘しています。久米氏によれば、「バンザイをして腕が上にしっかり上がらなければ、上からボールを投げることができない」ため、テークバック時に腕が上がらず肘下がりにつながり、故障リスクも高まります。まずは正座をして腕を上げた際に、横から見て耳が見えるかを確認する「バンザイチェック」で可動域をチェックすることを勧めています。また、改善ドリルとして紹介するのが「ネコポーズ」です。正座から猫が伸びをするようなポーズをとり、お尻を絞めながら上半身を前に持っていき、背中を反らせる動作を繰り返します。両手を前に遠く伸ばした状態を保ち、動作をゆっくり10秒かけて10回2セットを目安に行うことで、肩甲骨の可動性が高まります。
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・スイングスピードが6キロ向上!鷹Jr.コーチが明かす「自主練習ドリル」の狙い
(参考:First-Pitch - 指導法)
「NPBジュニアトーナメント」連覇を目指す「福岡ソフトバンクホークスジュニア」は、選考会に先立ち受験希望者向けの事前練習会を4月と5月に実施しました。参謀役の若林隆信コーチは「ホークスジュニアがどんな考えを持って指導しているのか遠方の方もわかる」と開催意図を明かしています。この練習会で配布された30ページ弱の「自主練習用ドリル」に取り組んだ石光奏都捕手(6年)は、打撃のパワーポジションの作り方やインナーマッスルの鍛え方など基礎的な内容に注力。その結果、スイングスピードが1か月で6キロ上がり、選考を突破して最終メンバーに選ばれました。自主練習ドリルは、自分の意思で実力を伸ばせるかを試す「試金石」にもなったといえ、若林コーチは「練習をしっかりやって素直な子が、プロ野球選手になっている」と、技術だけでなく取り組む姿勢の重要性を強調しています。
・硬式少年野球5リーグ初の全国大会でV!優勝チームが貫く「キャッチボール」の重要性
(参考:First-Pitch - 指導法)
硬式少年野球5リーグの垣根を越えた「MLB CUP 2025」で、大阪柴島(くにじま)ボーイズが初代王者に輝きました。優勝するには2日間で4試合を戦い抜く必要があり、投手の起用が大きな課題となりましたが、眞野剛監督は、投手経験のない3人を含む計7人の投手を起用しました。眞野監督は「小学生の野球はキャッチボールができればマウンドに上がれる」「正しい投げ方ができていればストライクが入り試合も作れる」という持論を語り、チームが大切にしてきたキャッチボールの成果で、投手未経験の選手も臆せず投げられたといいます。また、監督は「メンタルの維持」を最も重要なことと口にし、大人たちが罵声や怒声で選手を萎縮させず、大好きな野球を続ける心を保つことの重要性を強調しています。監督は、夏の全国大会で準優勝に終わり涙を流した選手たちが、悔しさを糧に栄冠を掴んだことを称賛しました。
編集部のコメント
技術向上への取り組みとともに、選手の自主性やメンタルを大切にする指導こそが、現代の少年野球に求められている視点だと感じます。
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