【少年野球ダイジェスト】飛距離が伸びる!トップの深さとヘッドの“遅れ”が導く小学生の打撃力アップ(’25 11/29)

【少年野球ダイジェスト】飛距離が伸びる!トップの深さとヘッドの“遅れ”が導く小学生の打撃力アップ(’25 11/29)

本日の注目テーマは「打撃・走力の基礎技術を再確認」。プロ選手や一流指導者の理論に基づいた、スイングスピードと飛距離を向上させるヒントから、野球に不可欠な走力をアップさせるドリルまで、少年野球の指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。

 

・重要なのは「トップの深さ」と「ヘッドの"遅れ"」 飛距離を伸ばす打撃のヒント
(参考:First-Pitch - バッティング
少年野球で打球の飛距離やスイングスピードを向上させるためのヒントとして、一流の指導者やプロ選手の理論が紹介されています。名将・野村克也氏の参謀役を務めた松井優典さんは、スイングのスピードアップには「ジェットコースター」が高い位置から一気降下する際に加速するのと同様に、「トップの位置」を深く取ることが重要だと説明しています。また、今季まで楽天に所属した島内宏明外野手は、ヘッドスピードを上げるにはバットのヘッドをギリギリまで残し、力を入れるタイミングを「遅くする」感覚が有効だと語っています。さらに大阪桐蔭元主将の水本弦さんは、背筋力がバットを押し込む強い力を生む鍵とし、片手でのフォロースルーで体と軸足が一直線になる感覚を養う素振りの工夫を推奨しています。これらの技術論は、体の仕組みを活かした打撃力アップにつながります。

 

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・非力な「手打ち」を改善!前足加重で股関節に乗る感覚を掴むティー打撃
(参考:First-Pitch - バッティング
力強い打球を飛ばすためには、適切な体重移動が不可欠です。巨人や第2回WBC日本代表でチーフスコアラーを務めた三井康浩さんは、下半身を使った体重移動を習得するための練習法として、傾斜(または台)を使ったティー打撃を紹介しています。これは、構えた際に前足(右打者なら左足)が後ろ足より高い位置になるように設定し、体の前側に体重を乗せるイメージでスイングするドリルです。前足が高い位置にあることで、「前足の股関節に体重を乗せるイメージが湧きやすい」といい、適切な体重移動を体感できます。三井さんは、手だけで打ちにいかず、お尻や太ももといった下半身を使わせることが重要だと説明しており、体の操作が苦手な子でも体重移動の感覚を掴み、理想のスイング習得に近づけることができます。

 

・速く走るための正しい姿勢!股関節を広げる「バックランジ」で走力を向上
(参考:First-Pitch - ランニング
野球における走力の向上は、打ってから一塁への駆け抜けや守備範囲拡大のために不可欠な要素です。ランニングトレーナーの村田和哉さんが、足の動かし方とフォームを同時に改善できる効果的なドリル「バックランジ」を紹介しています。このドリルは、アキレス腱伸ばしの体勢から腰を落として後ろに下げ、股関節をしっかり開いた状態を作ることがポイントです。そこから後ろ側の足を振り上げる際、「かかとを膝の真横に通すこと」が重要となります。また、前方に体重移動する際に「腰もお尻も一緒に前に持っていかないと、腰が折れた姿勢になってしまう」ため、真っすぐな姿勢を意識するよう説いています。このドリルを左右10回ずつ継続して行うことで、股関節の可動域が広がり、走るための筋肉が適切に使えるようになり、走力の向上と正しいフォームの習得につながります。

 

編集部のコメント
打撃や走りの動作一つ一つに、体の使い方を最適化する深い技術論が隠されています。

 

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