【少年野球ダイジェスト】球速アップに不可欠な「足裏感覚」。元プロが低学年から磨くよう勧める簡単練習法(’25 11/28)

【少年野球ダイジェスト】球速アップに不可欠な「足裏感覚」。元プロが低学年から磨くよう勧める簡単練習法(’25 11/28)

本日の注目テーマは「野球上達の土台となる体の使い方」。甲子園優勝経験者が語るスローイングの基本、元プロが説く球速アップに必要な足裏の感覚、そして走力アップに繋がるランニングドリルまで、少年野球の指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。

 

球速アップに不可欠な「足裏感覚」。元プロが低学年から磨くよう勧める簡単練習法(参考:First-Pitch - ピッチング)

 

球速アップの土台として、元プロ野球選手らが「足裏」や「足指」の感覚の重要性を説いています。現代の子どもは裸足で遊ぶ機会が減り、投球や打撃で地面反力をうまく生かせない懸念があります。元楽天投手のトレーナー・土屋朋弘氏は、特に5歳から8歳の「プレ・ゴールデンエイジ」に神経系を伸ばすことが大切だと説明。地面を押し込む感覚を得るのに重要な「母指球」の使い方を意識した連続ジャンプを推奨しています。また、元ヤクルトで161キロを記録した由規氏は、投手がマウンドで地面をつかむ感覚を養うため、自宅でボールなどを足裏で踏んだり、足の指でつかんだりする練習を紹介。普段から5本指ソックスを履くことも有効だとしています。元プロ投手で野球塾で指導する長坂秀樹氏は、球速アップには「足の指を使う」ことが欠かせないと指摘し、足指の開閉で進む「指歩き」や、足指でタオルをつかむ「タオルギャザー」を推奨。スパイクの中でも指で地面をつかむ動きができれば、パワーを引き出せると述べています。

 

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走っても前に進まない原因は?ランニングトレーナーが教える素早い「足の入れ替え」習得ドリル(参考:First-Pitch - ランニング)

 

ランニングトレーナーの村田和哉氏は、野球のプレー向上に直結する走力アップのため、「3拍子入れ替え」というドリルを推奨しています。このドリルは、片足立ちのバランス体勢から始め、軸足の膝を曲げずに真っすぐ立ち、上げた足の膝をへその位置まで上げることが基本姿勢です。この姿勢を保ったまま「ケン、ケン、ケン」と片足で3回連続ジャンプし、足も素早く入れ替えます。特に重要なのは足の入れ替えのタイミングで、「着地した時に、もう一方の足は最初の形に戻っているように」と、素早い入れ替えを強調しています。走る際に歩数が重なるほど「頑張っても進まない走り」になる現象を防ぐため、このドリルで正しいタイミングを掴む感覚を養います。小学校低学年でも可能で、1セット10回を目安に行うことで、走力アップに繋がると提案しています。

 

スローイングは中学までに完璧が大前提。早実V主将が勧める「壁当て」の効用(参考:First-Pitch - ディフェンス)

 

2006年夏の甲子園で早実の主将を務めた後藤貴司氏は、強くて正確な送球はレギュラー奪取に不可欠であり、「高校入学前にスローイングを完璧にしておくことは大前提」だと強調しています。理想的なスローイングの形として、送球のトップの位置で右利きの選手は左肩が送球方向を向き、右肩が水平に真後ろにくること、そしてリリースの瞬間に両肩が水平のままで送球方向と正対することを挙げています。高校生でも体が開いたり、肩が下がったりして悪送球につながる選手が多いと指摘。スローイング習得のためには、キャッチボールを「実験」と捉え、距離やテークバックを変えるなど様々なパターンを試すことを提案しています。

 

編集部のコメント

守備、投球、走塁のどれも、体の基本的な使い方や感覚が大切です。地道な練習を積み重ねることで、大きな成長に繋がりますね。

 

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