
【少年野球ダイジェスト】走力アップに不可欠な「止まる力」!お尻をグッと使う「123ストップ」の極意(’25 11/26)
本日の注目テーマは「打撃・走力といった技術面の基本原則」と、「体格を超えた選手の育成哲学」。野球の基本を改めて見直すヒントや、才能を伸ばす指導の秘訣をお届けします。
・走力アップに不可欠な「止まる力」!お尻をグッと使う「123ストップ」の極意(参考:First-Pitch - ランニング)
走力の向上には正しいフォームと体の使い方が求められ、ランニングトレーナーの村田和哉氏が「123ストップ」という練習法を推奨しています。このドリルは、その場で「1、2、3」と数えながらもも上げをし、「3」のタイミングでピタッと止まることで、走りの基本となる体のバランス感覚を養うものです。特に「3」で止まった際に、軸足を真っすぐに保ち、上げた足の膝をへその位置までしっかり上げることが重要で、この姿勢を維持する際に「お尻をよりグッと使う練習になります」と村田氏は効果を説明しています。つま先が落ちないように意識し、着地の衝撃を加えることがポイントです。この練習を1セット10回を目安に続けることで、野球に必要な瞬発力と安定性を兼ね備えた走り方が身につき、盗塁成功率アップや守備範囲拡大に繋がると期待されます。
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・「内から出せ」の弊害とは?甲子園V主将が指摘する少年野球の"感覚のズレ"(参考:First-Pitch - バッティング)
2006年夏の甲子園で優勝した早実の主将を務めた後藤貴司氏が、少年野球の指導経験から、多くの子どもが「自分のストライクゾーンが分かっていない」と指摘しています。特に「バットを内から出せ」「肘を畳んで振れ」といった指導が原因からか、子どもがインコースばかりをスイングしているのに、本人は真ん中を振っていると思い込んでいるケースが多いといいます。この「感覚と動きのズレ」を放置すると、腕だけでバットコントロールしようとするエラー動作が体にインプットされ、強い打球が飛ばせなくなる弊害が生じます。後藤氏は、このズレを直す方法として、打者の後ろ、前、横、背中側などあらゆる方向からの動画撮影を推奨。可視化することでズレを認識させ、反復練習を通して正しい感覚を身につけることが上達の第一歩だと述べています。また、素振りの際も、投手を見てボールをイメージしながらミートポイントに視線を持っていく「試合で打つための練習」の重要性も説いています。
・バッティングの基本は「お尻と太もも」!小学生にも伝わる「壁を作る」感覚(参考:First-Pitch - バッティング)
バッティングにおいて、大きな筋肉であるお尻と太ももを連動させ、腰を地面と平行に回すことが基本であると、元巨人チーフスコアラーの三井康浩氏が解説しています。特に子どもへの指導で大切なのは、分かりやすい表現を使うこと。スイングの際の腰の回転を「(左打者なら)体育の時間の『右向け右』」と例えています。この時、前の足(左打者なら右足)が「壁を作る」役割を果たし、「親指で地面をしっかり握るような感じで、頑張って耐えて『右向け右』をする」と、正しいスイングになると説明しています。また、子どもが前の腰を引いてしまう傾向があるため、「内転筋が」「腰が」と伝えるよりも「左のお尻を回しなさいと言った方がわかりやすい」と具体的なアドバイス。この動きを1日10回程度続けることで、自然な腰の回転と正しいバット軌道が身につくと推奨しています。
・小6でHR70本超・最速122㎞!鷹Jr.に選出された超逸材と指導者の育成哲学(参考:学童野球メディア)
福岡の金田ジュニアクラブに所属する小学6年生の石光奏都選手が、福岡ソフトバンクホークスジュニアに選出され、年末のNPBトーナメントに挑むことが報じられています。石光選手は、5年生で出場した全日本学童大会で初戦敗退したものの、最速112㎞を記録した投球や、右打席から逆方向へ打ち返す技術、強肩捕手としての能力が光り、全国区の逸材として注目されました。6年生になった今年も、高野山旗予選の決勝で122㎞(球場表示)を投じるなど成長を見せています。金田ジュニアクラブの嶌田英志監督は、石光選手について、過去の甲子園球児やホークスJr.選出者と比べても「6年生の時点で明らかに抜けている」と断言し、大きな怪我なく順調に成長しているのは「本人の努力、自主練の賜物」と称賛。石光選手自身も、ホークスJr.の選考で自身より上のレベルの選手がいると認識し、投球で緩急を駆使するなど「勝ちたいから」という強い思いで技術の幅を広げています。
編集部のコメント
感覚と動きのズレを埋める「可視化」や、身体の基本を「体育の言葉」で理解させる指導法は、技術指導の新しいヒントになります。
関連動画
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