
【少年野球ダイジェスト】山本由伸も実践!守備力と予測能力を高める「壁当て」の進化形ドリル(’25 11/24)
本日の注目テーマは「基礎練習と体の土台作り」。プロの視点から見たジュニア選考の基準や、パフォーマンス向上に欠かせない体の使い方、そして守備力を楽しく磨くための実践的な練習法まで、少年野球の指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。
・山本由伸が今も取り組む「壁当て」!守備の基礎力と予知能力を高める3つの工夫(参考:First-Pitch –守備)
今年のワールドシリーズでMVPに輝いた山本由伸投手(ドジャース)ら多くの超一流選手も取り組む「壁当て」は、工夫次第で守備力を高める練習へと進化します。記事では、小学生チームの実践例として3つの壁当てドリルを紹介しています。兵庫の「小野東スポーツ少年団」は、壁の前にコーンを立て、その間を通すように送球し、捕球を失敗すれば脱落という「ゲーム性」を持たせることで、楽しみながら予測能力を磨いています。少年硬式チーム「和歌山橋本Atta boys」は、あえて「整地されていない地面での壁当て」を推奨し、不規則なバウンドへの対応力を養います。また、兵庫の「明石ボーイズジュニア」は、ボールが壁に当たる直前に軽く1回ジャンプする「壁当てジャンプ」を取り入れています。これは打者のインパクトに合わせる「スプリットステップ」と同じ原理で、1歩目の遅れを解消し、準備の習慣化につなげる狙いがあります。
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・守備の上手さはキャッチボールに比例!ホークスジュニア監督が重視した選考の第一関門(参考:First-Pitch - 一般)
今年の福岡ソフトバンクホークスジュニアを率いるのは新任の嘉弥真新也監督。NPBジュニアトーナメントに向けた初めてのセレクションでは、「キャッチボールがしっかりできているか」を重視し、第一関門としたと語っています。キャッチボールは、捕り方・投げ方の基本であり全てが詰まっているため、疎かにしている選手は基本的に選考しなかったといいます。守備力を何より重視する同チームでは、「キャッチボールが下手なのに、守備が上手い子はいません」と断言。胸に投げられているか、足を使って捕っているか、捕球から送球への切り返しができているかなどを見ています。嘉弥真監督は、ジュニア入りを目指す子どもたちに対し、いくらバッティングが良くてもキャッチボールを肩慣らし程度にやっている子には「バツ」をつけざるを得ないため、しっかり身につけてほしいとアドバイスを送っています。監督は来春発足の中学硬式チーム「福岡ソフトバンクホークスジュニアユース」の監督も兼任し、プロの世界を目指す子どもたちに技術とメンタルの土台を伝えていきたいと意気込みを語っています。
・飛距離や球速が伸びない原因は「お腹周り」にあり?手投げ・手打ちを防ぐストレッチ法(参考:First-Pitch - training)
元阪神の桧山進次郎氏らをサポートした仲田健コーチは、投球や打撃における「手投げ・手打ち」の原因の一つとして「お腹周り」の硬さを指摘しています。お腹周りは下半身の力を上半身、そして腕へと伝える極めて重要な部分であり、硬いと力がうまく伝わらず、飛距離や球速に大きく影響する恐れがあるといいます。仲田コーチが効果的だとするのは、「お腹周りのストレッチ」です。やり方は、四つん這いになり片手を頭の後ろに置き、呼吸と共に背骨を中心にして体を捻る動作(左右5回〜10回)です。このストレッチで体の中心部分の可動域を広げることで、野球動作に必要な体のひねりを磨き、パフォーマンス向上につながると解説しています。筋力だけでなく、可動域の改善が技術向上に不可欠であることを示しています。
編集部のコメント
基礎練習の重要性は普遍ですが、そこに「なぜ」と「工夫」を加えることで、子どもたちの成長速度は大きく変わると気づかされます。
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