
試合で差をつける「走塁判断力」 トレーナー推奨の超簡単な実践的トレーニング
元楽天投手の土屋朋弘氏が指導する“判断力”向上の秘訣
走塁の能力を上げるうえで"判断力"を養うことは、重要な要素のひとつだ。元楽天の投手で、現在はコーディネーショントレーニングを教えている土屋朋弘氏が、咄嗟の"判断力"を上げるための簡単かつ効果的な練習法を紹介している。この練習の目的は、基礎的な動きから試合で活きる打球判断技術までを一貫して養うことにある。
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まず紹介する練習法は、地面に20~30センチ程度の帯(または紐)を体と平行に置き、その上下左右をリズムよくジャンプするというもの。効果については「動きに気をつけることで、走り出しや第2リードからのダッシュをスムーズに行う練習になります」と解説する。
応用として片足でのジャンプや、ジャンプするごとに体を180度回転させて方向転換させる方法もある。この練習で、体の中心を意識させつつ、着地時に正確な体勢を保持する技術を養うことができる。多方向の動きを意識した日常的な練習としておすすめだ。
もう1つのトレーニングとして「ボールチェック」も紹介されている。この練習も地面に帯(または紐)を置き、補助者がその目印に向かって上からボールを落とす。"ボールが帯(紐)に触れたら右に動く"または"ボールが帯(紐)から外れたら左に動く"といったルールを設定して、瞬時の判断力を養うメニューになっている。
少しずつ距離を離すことで難易度が増し、実戦に近い環境を再現することもできる。土屋氏は難易度を上げることにより「ポテンヒットや深い打球の判断スキルを磨ける」と話している。シンプルな道具と限られた練習環境でも工夫すれば、実践的な技術を身につけさせることが可能だ。
このコーディネーショントレーニングを取り入れることで、試合の中での走塁判断が、ゲームの流れを左右する大きな強みへと変わる。日々の練習に工夫を加え、さらなる一歩を追求するため、ぜひ参考にしてほしい。
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