【少年野球ダイジェスト】制球難の原因「体重移動のブレ」を可視化する、“線1本”でできる練習法(’25 11/19)

【少年野球ダイジェスト】制球難の原因「体重移動のブレ」を可視化する、“線1本”でできる練習法(’25 11/19)

本日の注目テーマは「選手の成長を支える練習法と体の使い方」。全国トップレベルの指導者が語る成長期のトレーニング論から、打撃や投球の安定性を高める具体的なドリルまで、少年野球の保護者・指導者の皆様に役立つ情報をお届けします。

 

制球難の原因「体重移動のブレ」を可視化する、"線1本"でできる練習法(参考:First-Pitch - ピッチング)

 

制球が不安定な原因の一つに、体重移動のブレがあります。関メディベースボール学院(兵庫)の藤田真悟トレーナーは、インステップやアウトステップによって直線的な体重移動ができなくなり、コントロールが乱れると指摘。その対策として「体重移動を可視化させる」練習法を提案しています。必要なのは床やグラウンドに引いた1本の線だけ。その線に沿って、投球動作のように姿勢を保ちつつ3歩ほど連続で体重移動を行います。これにより、自分がブレなく動けているかを視覚的に確認できます。無理にフォームを修正するのではなく、まずは「線の上を真っすぐ行くイメージ」を持つことで、正しい体重移動の感覚が身につき、制球力向上に繋がります。

 

【無料イベント参加受付中】12.1開幕|悪癖を直して、球を変える「投げ方改善4DAYS」に今すぐ申込む

 

中学生のウエートは「代償大きい」。日本一監督が"絶対に避けるべき"と語る理由(参考:First-Pitch - トレーニング)

 

中学硬式野球で全国2冠を達成した東海中央ボーイズ(愛知)の竹脇賢二監督は、成長期の中学生にとって重量物を扱うウエートトレーニングは「絶対に避けるべき」と強調しています。骨端線が閉じていない時期に無理をすると、骨の変形や亀裂骨折など、怪我の代償が非常に大きくなると指摘。球速アップの効果があっても導入せず、無理な投げ込みもさせません。その代わり、徹底した基本反復、素振り、ランニングで下半身を強化。土日祝の全体練習では、階段・坂道ダッシュなども取り入れ、下半身の力とメンタルの強さを養いました。ウエートトレーニングを行わなくても全国で勝てることを証明した指導法です。

 

凡フライが増える原因は「1足分のズレ」。"理想のステップ幅"を覚える練習法(参考:First-Pitch - バッティング)

 

打撃の不調は、無意識のステップ幅のズレが原因かもしれません。元打撃コーチの内田順三さんによると、巨人・岡本和真選手も調子を崩すとステップ幅が本来の1足分から2〜3足分も前に出過ぎ、目線がズレて凡フライが増える傾向があったといいます。理想のステップ幅は「自分の足の1足分」。対策として、ゴムロープを腰に巻き、後ろから引っ張ってもらう練習を紹介しています。これにより下半身に粘りが生まれ、必要以上に前に踏み出すのを防げます。重要なのは「頭の位置を変えない」こと、「下半身の粘りで打つ」意識を持つこと。これにより目線のブレがなくなり、スイングの安定感が生まれます。

 

編集部のコメント

選手の成長段階に合わせたトレーニングの選択と、自分の体の動きを「可視化」する意識が、確実な上達への近道となりそうです。

 

関連動画

"足は誰でも速くなる"今すぐ実践すべき「走力向上プログラム」/村田和哉

MAX155キロの指導者監修 年代別|好投手育成プログラム/NEOLAB

【米国流指導法】段階的アプローチ 「フィールディングスキル向上プログラム」/菊池タクト

140キロ超の直球を投げる技術習得「年代別・ピッチング上達ドリル」/高島誠

無料
登録