
守備の名手・今宮健太が辿り着いた自分に合ったグラブ 卓越した守備力の原点
ゴールデン・グラブ賞5度の今宮健太が語るグラブのこだわり
遊撃手として卓越した守備力を誇り、チームの日本一に貢献したソフトバンク・今宮健太内野手。圧倒的な守備力の裏には、一般的な常識に囚われないグラブへのこだわりがある。"捕球"を重視した独特のグラブを扱う名手の考えを聞いた。
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これまでゴールデン・グラブ賞(遊撃手部門)を5回受賞してきた今宮のグラブの特徴は、多くの内野手が握り替えを早くするために浅いポケットを好む中で、あえて「掴む」ことを優先した点にある。「プロに入って打球が速くなるので、最初はポケットが薄い、浅いグラブを使っていた」というが、「どうしてもよく弾くし、捕れない」ことが課題だったと話す。プロで結果を残すために改良を重ねた結果「掴むグラブっていうのを意識して、(ポケットの深い)グラブを作った」と、進化の過程を説明している。
グラブにはプレースタイルを反映した独自のこだわりがあり「捕ることに関して、自分の中で全然うまいと思ってないので、捕るっていうところを最優先にして作っている」と語る。
ポケットに深さを持たせたグラブは「掴む」だけではなく、いざとなれば素早い握り替えにも対応可能だという。「人差し指でね、(ポケット部分を)押してあげれば、こうやって(ポケット部分が)平たくなる」と、状況によっての使い分けも紹介。場面に応じて一瞬で形を変える柔軟性もまた、彼のプレースタイルを支える大きな要素となっている。
試合での圧倒的なプレーの裏には、道具への探求と、日々の鍛錬がある。日常の練習では技術やスピード、パワーに着目しがちだが、目的に合わせて道具を選ぶなど視点を変えることで、パフォーマンスを高めるきっかけを掴むことができるかもしれない。
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