【少年野球ダイジェスト】素振りのNG動作とは?投球フォームの改善法とあわせて学ぶ上達のヒント(’25 11/16)

【少年野球ダイジェスト】素振りのNG動作とは?投球フォームの改善法とあわせて学ぶ上達のヒント(’25 11/16)

本日の注目テーマは「投打の技術向上」。将来を見据えたバント練習の重要性から、素振りや投球フォームの具体的な改善ポイントまで、少年野球の指導者や保護者の皆様に役立つ情報をお届けします。

 

低学年に多い素振りの"NG動作"とは? 量より質で覚える「理想の90度」(参考:First-Pitch - バッティング)

 

野球塾「Be Baseball Academy」代表の下広志氏は、小学校低学年の素振りでよく見られるNG動作として「下を向いてしまう」ことを挙げています。下を向くと体勢が崩れて体が回りにくくなるため、顔をピッチャー方向に固定したまま体を回旋させることが重要です。下氏によれば、強く速く振るためには「体の軸とバットの角度が90度になること」が理想といいます。「上から叩け」という指導も、大根切りのようになり理想の理想の角度から外れがちです。練習では1点を見続け、指導者は角度をチェックしたり、スマホで撮影したりするのが効果的。回数は20〜30スイングで十分とし、「量をやるよりも、方向性を理解してやること」が上達への近道だと指摘しています。

 

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学童野球のバント否定論に異議。将来の飛躍に「必ず必要」と語る指導者の真意(参考:First-Pitch - バッティング)

 

兵庫県の強豪「枝吉パワーズ」は、中学や高校で活躍できる選手育成を大切にしています。阪神・才木浩人投手を輩出した同チームの武村孝幸監督は、自身の「昭和野球」の経験に固執せず、指導をアップデート。特に「基礎練習」を重視し、バント練習にも時間を割いています。学童野球ではバントに否定的な声もありますが、監督は「戦術だけではない」と指摘。長くボールを引きつけてミートポイントを確認する感覚や、ストライクゾーンの見極めを養うために必要な練習であり、「上のカテゴリーに行けば必ず必要になるスキル」と、その重要性を語っています。野球技術だけでなく、社会に出るための基礎作りというチームの伝統が受け継がれています。

 

「腕を後ろまで回す」のはNG? ラジオ体操に学ぶ、フォームが安定する"肩の線"(参考:First-Pitch - ピッチング)

 

元巨人チーフスコアラーの三井康浩氏は、子どもの投球フォームについて、テークバックで「腕を体の後ろまで回してしまう」のはNGだと指摘します。この動作は肩の可動域を狭め、腕を強引に前に出すことで体の開きが早くなる原因になります。理想はラジオ体操の「肩回し」のように、腕を肩のラインより前で回し、背中側に出さないこと。これが自然な体の動きだと三井氏は説明します。また、グラブの手の使い方も重要で、グラブを上げる際は「小指の方を下から上げていく」意識を持ち、「グラブを投げる方の脇腹に持っていって、投げた後に両方の腕がクロスすること」で、肩の開きや重心の不安定さが矯正され、スムーズな投球動作に繋がると解説しています。

 

編集部のコメント

将来を見据えた「基礎」の反復と、体の構造に合った「正しい動作」の理解が、選手の可能性を広げる鍵となりそうです。

 

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